- 本記事の使用環境
- MacOS バージョン15.6.1
- ターミナル(MacやLinuxにデフォルトである)
はじめに
Vim はテキストエディタであり、Unix系システムで使用されている Vi エディタを元にして、様々な機能が追加されている。
テキストエディタとは(詳細はクリック)
コンピュータ上でテキスト(文字)を編集・作成するためのソフトウェア例えば
1. Windowsの「メモ帳」やmacOSの「テキストエディット」
2. プログラミング向けのエディタ: Visual Studio Code,Vim
どこで使用されるのか
今回はMacがメインなので、焦点をそこにあてると
1. SSH でLinuxサーバーで作業するとき
サーバー上では GUI エディタがないため、Vim や Nano のようなターミナルベースのエディタを使う必要がある。
Mac で普段から Vim に慣れると、リモート作業がスムーズになる。
2. プログラミング・テキスト編集
軽量なコード編集
VS Code などを立ち上げるほどでもない小さな修正を Vim でサクッと行える。
Git のコミットメッセージ編集
Git はデフォルトで Vim を呼び出すことが多く、コミットメッセージ入力時に Vim が起動する。
【ざっくりと体験】MacのターミナルでVimの基本操作を試す
Macであれば、ターミナルはデフォルトで入っているので、それを開きます。
今回の目標は以下の通りにしてみました。
【上達するための制限:コマンドのみで1〜4まで実施】
1. Vimコマンドでテキストファイルを新規に作成
2. 作成したファイルにテキスト(文字)を記入する
3. 記入したら、「ノーマルモード」の状態でテキストを編集する
4. ファイルを保存する
1. Vimコマンドでテキストファイルを新規に作成
ターミナルを開いている状態から、vim ファイル名
今回のファイル名は「index.txt」にしてみましょう。
警告
起動した直後は 「ノーマルモード」。文字は打てません。
2.作成したファイルにテキスト(文字)を記入する
文字を入力するには、i
/ a
/ o
を押すと 「挿入モード」 になり、普通に文字を入力できるようになります。
最初は全部覚えなくていいです。僕はi
だけ最初に覚え、のちに他の二つも覚えました。
ちなみに覚え方は-- insert --
の頭文字のi
と僕は覚えています。
ポイント
文字が打てる状態は画面下に 「-- INSERT --」 と出る。INSERTは「挿入」。
何度でも良いですが、「Hello, Hoge, Hoge」にしてみましょう。
3.記入したら、「ノーマルモード」の状態でテキストを編集する
記入し終えたら、esc
を押してください。ノーマルモードに戻ります。
ここで終わっても良いですが、ここでのコマンドも覚えましょう。
ここで気づいた人がいるかもしれませんが、ノーマルモードでは、移動キーの ←
↑
↓
→
が 利用できません。ですので、以下の「移動」を覚える必要があります。 利用は一応できるのですが、この際なので移動コマンドを覚えよう!
移動
h / l : 左 / 右
j / k : 下 / 上 ※QWERTY配列だとこれらのキーはまとまっているので覚えやすい
・いちいち h / l / j / k を押したくない人
0 / $ : 行頭 / 行末
w / b : 次の単語 / 前の単語
gg / G : ファイル先頭 / 最後
ここからは、先ほど入力した「Hello, Hoge, Hoge」を使って色々と編集してみてください。
編集(文字の挿入は不可)
x : 文字削除
dd : 行削除
yy : 行コピー
p : 貼り付け
u : Undo
Ctrl + r : Redo
Undoは「command/⌘
+ Z
」、Redoは「command/⌘
+ Y
」のことです。
検索と置換
/word : 下方向に検索
?word : 上方向に検索
n / N : 次 / 前の検索結果
:%s/old/new/g : 置換
4. ファイルを保存する
これ以上の編集をしない場合は、:wq
/ ZZ
(保存して終了)を入力すれば、おしまいです。
[補足]ファイルの中身を確認したい時
先ほどのvim ファイル名
でできます。
新規ファイルを作成するだけではなく、ファイルの中身も確認できます。
もしくは、ターミナルのコマンド cat ファイル名
。
その他のコマンド
下のリンクにコマンド集が丁寧に解説されているので、参考にしてください。
最後に
今回はテキストファイルでの編集でしたが、軽量なコード編集ができます。つまり、Pythonなどのプログラミング言語のコードを編集するみたいなのもできます。