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アジャイルと請負契約、あるいは古のユーザー企業とSIerとデベロッパーの関わり方
Last updated at Posted at 2018-09-19
■TL;DR
- アジャイルのSIでも、POの役割・責務を条件にすることで、発注者責任と完成責任がうまくバランスとれるんじゃないか?(※答えはまだ無い;)
■今までのSI:
- ウォーターフォール。ゼネコンスタイルによるヒエラルキーがゆえの高額見積もり
- 実態は、発注者責任の放棄→発注者・受注者お互いの保険料がものすごく上乗せされている(コレ、本当にビックリするやつある。70画面くらいで4億とか)
- →結局
- 丸投げ
- 稚拙な表現力で書いたドキュメントによるバケツリレー
- 超絶なムダ、コミュニケーションロス、デメリットばかり
■最近のヤバいSI:
- 発注者責任置いてけぼりの「早い・安い・旨い」的な請負い契約。なぜかアジャイル
- バズワード駆動、発注者、元請営業のあさはかな都合の良い「いいとこどり」で始まりがち
- そもそもウォータフォールでやればいいのにってケース
- そもそもアジャイル初めてとか。。(しかも、発注者側も受注者側のチームメンバー両方とか、ありえんし;)
- →結果
- プラハラ(プライム(または上位)コントラクター・ハラスメント)
- カスハラ(カスタマー・ハラスメント)
- チームは疲弊するばかり。チームの幸福 is何?
■そろそろ、、:
- 内製アジャイルと外注アジャイルについて向き合った方がいい
- アジャイル・スクラムの原理・原則だけでは、外注アジャイル(日本のゼネコンスタイル)は無理ゲー
- DEVが派遣や委託だと、ミッションに対するエンゲージメント低すぎるよ(あたりまえだけど)
- これもそもそも問題なのだけど、すぐに打開できない;
- チームもずっと維持できない
- SIerはオワコン? 知ってるよ。ずっと前から言われてるの
■それに、、:
- ユーザ部門のPOは、技術的負債などについて理解しにくい
- 教科書では"How"についてはチームに任せることになっているけど、バックログの優先順位付けに関わるので、責任を持つことからは逃れられない
- たとえば、技術的負債の優先順位を下げまくると、生産性や保守性が下がって、デリバリの速度が落ちるってこと
- 最近、うまくいってる or いきそうなプロジェクトは、ダブルPO
- ビジネス価値領域(ユーザ部門)のPO ... プロダクトのビジネス価値に責任をもつ
- システム価値領域(情シス)のPO ... プロダクトの技術的価値(アーキテクチャ、保守性や運用性など)に責任を持つ
■請負契約によるアジャイル開発は、、:
- 結局のところ、"Do Agile"。現実的にみて、ちゃんと"Do Agile"できるようにすればいいんじゃないか?
- ※内製は"Be Agile"で取り組めばいいと思うけど。。
- 受注者側の"完成責任"以前に"発注者責任"を発注者側のダブルPOがうまく請うことができるような契約条件にできないか?
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