機械翻訳を試行
Webサービスで使用できる機械翻訳も、いろいろなサイトがあります。
無料のものは一度に入力できる字数に制限があったりしますが、Web上ですぐに試せるのは魅力です。
翻訳の精度に興味があったので、各サービスで同一の文章を中文→日本語翻訳させた結果を並べてみました。
前半戦は漢詩、後半戦は文章の訳です。
試行したのは以下の10サービスです。実際の試行結果は、末尾にまとめて画像を貼っています。
- DeepL
- Baidu(百度)翻訳
- papago ウェブサイト翻訳
- Weblio 翻訳
- So-net 翻訳 2021年6月現在、ページが閲覧できません
- Bing Microsoft Translator
- Rakuten infoseek マルチ翻訳 2020年12月14日 サービス終了
- Google 翻訳
- excite 翻訳
- Fresh eye 翻訳 2020年10月30日 サービス終了
元ネタ
マイナーな古典文学ですが、日本語訳が広く知られているコンテンツだと、翻訳エンジンが教師データとして既に学習済みかもしれないので、翻訳エンジンの比較にはかえってよいかと思います。実在の人名が多く登場するので、翻訳エンジンが文脈を正しく解析していれば、そこそこの訳が出力されると期待します。
なお、各サービスに文章を入力する際、元サイトの誤字を修正しています。「詩日」→「詩曰」
翻訳結果の感想
DeepLは、である調とですます調の混在が残念です。
Weblio 翻訳は、である調とですます調を手動で指定できます。
Rakuten infoseek マルチ翻訳は、試行中にサーバエラーが起きました。
So-net 翻訳は、ウィンドウサイズを広げても表示欄が広がらないのが残念です。
Bing Microsoft Translator は、固有名詞がカタカナになりました。
Google 翻訳は、思いのほか精度が悪いのが意外でした。
excite 翻訳、Fresh eye 翻訳は、訳がたどたどしい感じです。
予想通りというか、DeepLと百度が頭一つ抜けています。
固有名詞はDeepLより百度、papagoのほうが正確に訳されています。DeepLは固有名詞が苦手?なのか、「三皇五帝」「拓跋」「宇文泰」などが別の語句に置き換えられています。
ただし、何年かたったら、各サービスの翻訳の精度も全く違うものになっているのかもしれません。