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Docker + Python + Flask で本番環境とテスト環境のポート番号の振り分け方法

Last updated at Posted at 2022-07-17

やりたいこと

Dockerのコンテナとのポートフォワーディング(ポート番号指定)を「テスト環境(自端末)」と「本番環境(heroku)」でソースファイルを分ける事なく実現したい。

①テスト環境ではホストOSの「8888」番ポートをコンテナの「8888」番ポートと紐づけたい。
②本番環境ではポート番号はheroku側で自動割当されるので、それを利用したい。

ネット調査をしてくと「dockerfile」や「docker-compose.yml」を本番環境用とテスト環境用でわけるような手法がありました(パット見でよく読んでいませんが)が、これは避けたかった。

前提

  • 本番環境:heroku
  • テスト環境:ローカル端末(自分のPC)
  • docker-compose.ymlを利用
  • dockerfileを利用
  • pythonでアプリは実装
  • webserverはflaskを利用

できるだけ最小の単位で実現したかったという思いから、「dockerfile」だけでなんとかできないか模索したが、どうにもならなかったので「docker-compose.yml」を利用することとしました。

STEP1:ホスト側に環境変数を新規に作成

図のように[wk_port:8888]というやつを作成

image.png

STEP2:ホスト環境変数を「docker-compose.yml」で参照

ポイント
①[ports]のところでホスト側の環境変数を参照し、ポートフォワーディング
②後続で、コンテナ上の環境変数としても[wk_port:8888]を利用したいので「environment」にて定義

ちなみに[8888]は本番環境では利用しません。
テスト環境用のポート番号として利用します。

docker-compose.yml
version: '3'

services: 
 <サービス名>: 
  build: 
   dockerfile: ./Dockerfile
  ports:
   - $wk_port:$wk_port
  environment: 
   wk_port: $wk_port

STEP3:webserver(Flask)起動時にコンテナ上の環境変数を参照し、ポートを振り分け

ソース自体は「hello world」を表示させるだけの簡易なものです。

ポイント
最後の部分で「コンテナ上」の環境変数[wk_port]を参照し、値が設定されている場合、設定されていない場合で処理を振り分けています

①値が設定されている場合=テスト環境です
 ⇒ wk_portをポート番号として利用するようにしています
②値が設定されていない場合=本番環境(heroku)です
 ⇒ herokuからポート番号を取得するようにしています

なお、heroku上(dynoという単位)で環境変数を作成することも可能です。
ターミナルから「heroku config:set <環境変数名>=<設定値>」を実行する
今回ですと「heroku config:set wk_port=''」としました。

hello.py

from flask import Flask
import os

app = Flask(__name__)

@app.route('/')
def hello():
    return 'hello world'

if __name__ == '__main__':
    if os.environ.get('wk_port','')!='':
        app.run(debug='true',host='0.0.0.0',port=os.environ.get('wk_port','8888'))            
    else:
        app.run(debug='true',host='0.0.0.0',port=os.environ.get('PORT','5000'))

最後に

この方法が正しいのかはわかりませんが、実現できたので記録として残します。

後日談

投稿後、気になる点がでてきたので、別記事で投稿しています。

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