こんにちは。
こちらは「Qiita Japan AWS Top Engineers Advent Calendar 2024」の12/8のブログになります。
AWS NEWSブログに載っているre:Invent2024の記事の中から個人的に気になったアップデートまとめになります。
1. 新モデル「Amazon Nova」発表
Amazon Bedrockで使えるモデルシリーズ「Amazon Nova」が発表されました。テキスト生成にMicro,Lite,Pro,Premier(現在利用不可)。画像生成にCanvas、ビデオ生成でReelがあります。
Amazon Nova ProとCloaude 3.5 Sonnetで簡単に比較してみましたが、生成までの時間が約2~3倍速かったです。明確に日本語対応と案内されていませんが、日本語も問題ないように見えました。
Amazon Bedrockでおそらく初めてのビデオ生成モデルになる「Amazon Nova Reel」も使ってみましたが、現在は最大6秒の動画を生成可能です。使用にあたっては動画ファイルの出力先としてS3バケットを指定する必要があります。
Reelで動画生成を試してみました。
2. Amazon Q Developerの運用調査機能
Amazon Qに関していくつものアップデートがありましたが、こちらの機能はDevOpsの観点で開発で複雑になったシステムの運用改善に使えるのではないかと期待しています。機能開発とAWSのアップデートが重なって運用が複雑化する中で、専任の運用担当者がいるなら良いですが、工数の都合などで専任の担当者がいない場合に代わりに調査と改善提案をしてくれるのはありがたいです。この機能はAWSコンソールではAmazon Qの中ではなく、Cloud Watchに内包されているみたいですね。
3. Amazon Q Developerエージェントでドキュメント生成、コードレビュー、ユニットテスト生成(プレビュー)
Amazon Q Developerの機能強化の認識です。以前から類似の事はできたと思いますが、コードから一括で複数のドキュメントを作成したり、ユニットテストのコードを自動で生成してテストエラーを自己デバックまでできるようです。開発者にとって強力なツールになりそうですが、一方で仕事が減る懸念もありますね。。。
4. AWS Bedrock Intelligent Prompt Routing(プレビュー)
入力されたプロンプトに対して、最適なパフォーマンスを出すモデルを予測するしてくれる機能が発表されました。現状はClaudeモデルファミリーとLIamaモデルファミリーが対象です。どのモデルが良いか検証したいときに、当機能を使うのもモデルの選定方法の一つになりそうですね。Amazon Novaモデルファミリーも使えるようになってほしいです。
5.AWS Bedrock Knowledge Basesが構造化データをサポート
こちらのブログの一機能として発表されていますが構造化データをサポートしました。データストアにはAmazon Redshiftに保存されているデータが対象になっています。自然言語を適切なSQLクエリに自動生成してデータを取得してくれます。プロンプトでSQLクエリを生成する処理を開発する、RAGのためにRedshiftにあるデータをベクターデータベースにするといった開発やデータ整備が環境によっては不要になるので、今までより簡単にRAGを構築することができるようになるんじゃないでしょうか。
最後に
以上、まとめてみました。生成AI関連のアップデートばかりになりました。SageMakerやAmazon Q Businessのアップデートもありましたが、詳しくないためアップデートで何が良くなったのか分かり切っておらず外しました。勉強が必要ですね。
何かの参考になれば幸いです。