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Swiftで.envを使った環境変数の管理方法

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最近Swiftを触りました。

今回はSwiftで開発するプロジェクトで、.envファイルを使って環境変数をビルド時に埋め込む方法を書いていきます。
Swift+Xcode初心者なので間違いなどあれば教えてください。

ビルド時の流れ

やってること自体は単純で、swiftファイルごと作成しています。

  1. Run Scriptでシェルスクリプトを呼び出す
  2. スクリプト内で.envを読み込み、Environment.swiftを作成する
  3. Environment.swiftを使ってビルド実行

とりあえずやってみる

1. .gitignoreに追記

間違ってcommitしないように、先に追記しておきましょう。
ここで.envと一緒にEnvironment.swiftも追加しておきます。

.gitignore
#(省略)

.env
Environment.swift

2. .envを用意する

お馴染みのファイルを用意。場所はプロジェクトのルート直下が良いと思います。

.env
TWITTER_TOKEN=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
GYAZO_CLIENT_ID=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
HOGEHOGE=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

3. シェルスクリプトを作成

.envを読み取って、Environment.swiftを生成するshellscriptです。
引数を2つ取り、1つ目が.envのpath、2つ目が出力先です。

保存先は、こちらもプロジェクトルート直下が良いと思います。

buildEnv.sh
#!/bin/sh
# Copyright (c) 2021 Sho YAMASHITA

code=$(cat <<EOS

import Cocoa

let Env: [String: String] = [

EOS
)

if [ $# -ne 2 ]; then
  echo "require 2 arguments." 1>&2
  echo "./buildEnv.sh /path/to/.env /output/path" 1>&2
  exit 1
fi

if [ -f "$1" ]; then
    while IFS='' read -r line || [[ -n "$line" ]]; do
        line="${line//[$'\r\n']}"
        trimline="${line//[$'\t\r\n ']}"
        if [ -n "$trimline" ]; then
            KEY="${line%%=*}"
            VALUE="${line##*=}"
            code=$(cat <<EOS
        $code
        "$KEY": "$VALUE",
EOS
)
        fi
    done < "$1"
fi

code=$(cat <<EOS
$code
]
EOS
)

echo "${code}" > "$2/Environment.swift"

exit 0

import Cocoa部分は必要に応じて変更してください。

4. Run Scriptを追加

XcodeのTARGETS < Build Phasesを開き、左上の+ボタンからRun Scriptを追加してください。
この時、並び順をCompile Soucesより前に来るように配置してください。

追加したら、以下のようにコマンドを記入します。

"${SRCROOT}/buildEnv.sh" "${SRCROOT}/.env" "${SRCROOT}/${PROJECT}"

image.png

ここでまず1回BuildもしくはRunしてみましょう。
上手くいけばプロジェクトディレクトリ配下に、Environment.swiftが生成されているはずです。

5. 環境変数(.env)の値を使用する

生成された Environment.swiftをプロジェクトに追加すれば、あとは変数として使うだけです。
Env["<.envに書いたキー>"]で呼び出せます。

Example.swift
    // ...省略
    let twitterToken = Env["TWITTER_TOKEN"]
    let clientId = Env["GYAZO_CLIENT_ID"]

生成された環境変数は全てString型になっているので、整数型として使いたい場合などはキャストして下さい。
以上で終わりです。

この方法のメリット

  • .envを成果物に含める必要がない
  • Info.plistに書く必要がない(成果物の中身見ればデータが見れてしまう)
  • 管理対象のコードを上書きする事がないので、git管理がしやすい

今回採用しなかった、他の方法

Info.plistに持たせるのが一般的なのでしょうか?
成果物の中身をみられにくい場合(特にiOSアプリなど)や、漏れてもそこまで気にしなくて良い場合は良いのかもしれません。

終わりに

普段Web系の言語に触れていると当たり前のようにある .env なのですが、これといってベストな解決策が見当たらなかった事に驚きました。
そもそもあまり情報がなかったのは、iOSアプリなどをgit管理してOSSで公開する事が想定されていないからなのか……?

何かご意見等あれば、コメントお待ちしております🙇‍♂️

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