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テレワーク孤立を解消する、なんでも相談Botをチャットに入れる方法

Last updated at Posted at 2022-05-13

テレワークってなんか相談とか雑談とかしにくいですよね。
ちょっと困った時に気軽に話せる人がいない、アドバイザー・相談相手が欲しいって人いると思います。
この記事を読むと、秒でレスポンスをくれて、質問に答えてくれたり、解決方法を教えてくれる話し相手ができます。

完成形(gif)

gamen_test1.gif

作り方

概要

スクリーンショット 2022-05-12 13.18.47.png

OpenAI APIの使用方法

OpenAIが作成した汎用的に使える言語モデルの学習済みモデルのAPIを、簡単な登録をすることで使用できます。

サインアップ

こちらのページにアクセスすると右上に「SIGN UP」ボタンがあります。
画面に従って登録を行ってください。Googleアカウント連携でサクッと登録が可能です。

料金

最初の三ヶ月間は体験用に使える$18の無料枠があるので、クレジットカードの登録は初期登録に必要ありません。
スクリーンショット 2022-05-09 14.32.42.png

費用のページはこちら

デモを動かして遊んでみる

スクリーンショット 2022-04-21 17.09.29.png

ブレインストーミング

上記のURLを開いて以下のように入力して実行してみてください(要サインイン)。
右側のパラメータはデフォルトのままで大丈夫です。

Brainstorm {考えたい事柄について}:

実際にいくつかやってみた例を載せます。
緑でハイライトされた部分がAIが出力した文章です。


スクリーンショット 2022-04-21 16.57.49.png

↑いいですね。ちゃんと文章になっているだけでなく、常識的なアイデアですね。
2については、需要があるかはおいておいて、利用シーンとしては考えられるかもしれませんね。


スクリーンショット 2022-04-21 16.59.33.png

↑いいですね。文章が途中で切れてるのは、指定したトークンの長さが足りなかったようです。


いい感じに使えることがわかったので、この機能をチャットツールに導入したいと思います。

APIキーの取得方法

右上のアイコンをクリックし、View API keysをクリックします。

スクリーンショット 2022-04-21 16.38.05.png

メニューの「API Keys」をクリックし、「Secret Key」をコピーします。

スクリーンショット 2022-04-21 16.35.30.png

後々使用しますので、保存しておいてください。

Rocket.Chatの設定

世の中にはSlackやMicrosoft Teamsなど、さまざまなチャットツールが存在しますが、今回はOSSのRocket.Chatを例に進めていきます。
Webhook連携でOpenAI APIを繋げる方法を解説しますので、実装の参考にしてください。

Outgoing Webhookを設定する

Outgoing WebHook サービス連携を追加します。
以下の内容で選択してください。

項目
イベントトリガー メッセージが送信されました
有効 オン
名前 brainstorm_bot
チャンネル all_public_channels , all_direct_messages
トリガーになる言葉 brainstorm
URLs {空欄}
投稿ユーザー rocket.cat
エイリアス (オプション) OpenAI Bot
スクリプトを有効にする オン

スクリプト

スクリプトは以下を貼り付けます。
APIキーを書き換えてください。

class Script {
  /**
   * @params {object} request
   */
  prepare_outgoing_request({ request }) {

    let match;
    const apiKey = '取得したAPIキー';

    // トリガーとなるワードの設定
    match = request.data.text.match(/^brainstorm/);

    // リクエストURLの設定
    request.url = "https://api.openai.com/v1/engines/text-davinci-002/completions";
    request.headers = {
      'Authorization': `Bearer ${apiKey}`,
      'Content-Type': 'application/json'
    };

    // データの成形
    userInput = request.data.text;
    trimmedInput = userInput.replace(/brainstorm/g,'').replace(/ /g,'');
    data = {
      "prompt": `Brainstorm ${trimmedInput}:`, 
      "temperature": 0.5, 
      "max_tokens": 150,
      "top_p":1.0,
      "frequency_penalty":1,
      "presence_penalty":1
    };
    
    if (match) {
      return {
        url: request.url,
        headers: request.headers,
        method: 'POST',
        data: data
      };
    }
    
  }

  /**
   * @params {object} request, response
   */
  process_outgoing_response({ request, response }) {
    // パースが必要ない場合
    return {
      content: {
        text: response.content.choices[0].text,
        parseUrls: false
      }
    };
  }
}

POSTでhttps://api.openai.com/v1/engines/text-davinci-002/completionsにデータを送って、返答をボットがチャットに送信するというスクリプトです。

返答は100-150文字ほどで返ってきます。もっと長文が欲しい方は、max_tokensの値を大きくしてください。

テスト

スクリーンショット 2022-05-11 17.56.09.png

使ってみた感想

使ってみた感想として、

  • なんでも聞ける相談相手ができて嬉しい
  • たまに英語で返答してくるので困る

トリガーになる言葉を「ねえ」とかにするともっと自然に使えるかなと思います。

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