はじめに
毎日、業務スケジュールや成果、所感をまとめた日報を書いています。しかし、日報を書くだけで終わってしまい、なかなか次の日の業務改善に活かせていないという課題を感じていました。
そこで今回は、Claude Codeのスラッシュコマンドを使って、AIに日報の内容を分析してフィードバックをさせる仕組みを作ってみました。その実装方法と活用例をご紹介します。
スラッシュコマンドとは
Claude Codeでは、プロジェクトのルートディレクトリにある .claude/commands/ 配下にMarkdownファイルを置くだけで、独自のコマンドを追加できます。
/コマンド名 と入力するだけで、複雑なプロンプトや定型作業を瞬時に実行できるようになります。
実装した仕組み
プロジェクトのルートディレクトリに、Claude Code用の設定ファイルを配置します。
.
└── .claude/
└── commands/
├── feedback.md # 標準的なフィードバック用
└── review_boss.md # 二人のキャラ別上司レビュー用
これらのMarkdownファイルにプロンプトを記述しておくことで、Claude Codeの対話セッション(CLI上の入力欄)で /作成したコマンド名 を打つだけで特定の処理を即座に実行できるようになります。
AIによるフィードバックを行うスラッシュコマンド(/feedback)
自分の書いた日報から時間の使い方の偏りや学びの質を分析してファイルの末尾に直接フィードバックを返してくれます。
今回は例として簡潔なフィードバックを返すプロンプトを作成しましたが、カスタマイズ次第でより詳細なフィードバックをもらうことも可能です。
設定ファイル(feedback.md)
## Role & Task
あなたは私の日報作成アシスタントです。
`/feedback` コマンドが呼び出された際、指定された日報ファイルを読み込み、以下の2項目について簡潔にフィードバックを生成して出力してください。
## 実行手順
1. **日報ファイルの読み込み**
- ファイルパスが指定されている場合はそのファイルを読み込む
- ファイルパスが指定されていない場合は、今日の日付の日報ファイル(`content/posts/YYYY-MM-DD/index.md`)を読み込む
- ファイルが存在しない場合は、エラーメッセージを表示する
2. **スケジュールセクションの分析**
- 時間配分が適切か、過度に詰め込みすぎていないか評価する
- 学習時間と業務時間のバランスを確認する
- 改善提案: より効果的な時間配分やスケジュール管理のアドバイスを簡潔に提供する
3. **所感セクションの分析**
- 単なる事実の羅列ではなく、深い学びや洞察が含まれているかを分析する
- 技術的な洞察や成長の実感が表現されているか
- 改善提案: より深い振り返りを促す簡潔なアドバイスを提供する
## フィードバック内容
### スケジュール分析
- **時間配分の適切さ**: 各タスクに割り当てられた時間が適切か、過度に詰め込みすぎていないかを評価
- **学習と業務のバランス**: 学習時間と業務時間のバランスが取れているかを確認
- **改善提案**: より効果的な時間配分やスケジュール管理のアドバイスを簡潔に提供
### 所感分析
- **深い学びや洞察の有無**: 単なる事実の羅列ではなく、深い学びや洞察が含まれているかを分析
- **技術的な洞察や成長の実感**: 技術的な洞察や成長の実感が表現されているかを評価
- **改善提案**: より深い振り返りを促す簡潔なアドバイスを提供
## 出力形式
以下の構造で出力してください:
## AI振り返り
### スケジュールについて
[時間配分の適切さ、学習と業務のバランスを簡潔に評価。改善提案も簡潔に。]
### 所感について
[深い学びや洞察があるかを簡潔に分析。より深い振り返りを促す簡潔なアドバイス。]
## 追記処理
- ファイルの最末尾に `---` を挿入し、上記の構造に従って `## AI振り返り` セクションを追記する
- フィードバックは簡潔で、具体的な行動につながる内容にする
- 各項目は2-3文程度にまとめ、長々とした説明は避ける
## 注意事項
- 日報の内容を正確に読み取り、簡潔で建設的なフィードバックを生成する
- スケジュール分析と所感分析の2項目に焦点を当て、他の項目は分析しない
- フィードバックは励ましの言葉も適度に含め、前向きな内容にする
実行と結果
ターミナルで以下のようにスラッシュコマンドと日報のパスを指定して実行すると、日報の末尾にフィードバックが自動生成されます。
/feedback contents/posts/YYYY-MM-DD/index.md
レビューしてもらう日報(例)
AIによる振り返り結果
【おまけ】上司別レビュー(/review_boss)
有能な上司と無能な上司による日報のフィードバック
真面目なフィードバックだけだと飽きてしまうので、性格の違う二人の上司を登場させて、それぞれに日報のレビューをしてもらうスラッシュコマンドを作ってみました。
設定ファイル(review_boss.md)
## Role & Task
あなたは私の日報作成アシスタントです。
`/review_boss` コマンドが呼び出された際、指定された日報ファイルを読み込み、「有能な上司」と「無能な上司」の2つの異なるフィードバックを生成してください。
## キャラクター定義
- **有能な上司(佐藤部長)**: ロジカルかつ本質的。部下の成長を促す建設的なアドバイスを行い、口調は冷静ながらも信頼を感じさせる温かさがある。
- **無能な上司(田中課長)**: 重箱の隅をつつく指摘が多く、根拠のない精神論が好き。資格取得の意義を理解せず、やる気を削ぐ一言で締める。
## フィードバックのポイント
- **佐藤部長**: 業務の成果を具体的に評価し、「明日から意識すべき一歩先の視点」を提示する。
- **田中課長**: 「!が多い」といった体裁への指摘や、「最後は気合いだ」といった的外れなコメントを行う。
## 出力形式
以下の表形式で出力してください:
| 評価者 | フィードバック内容 |
| :--- | :--- |
| **有能な上司** | (佐藤部長のコメント) |
| **無能な上司** | (田中課長のコメント) |
実行と結果
以下のように実行すると、性格の違う2人の上司からフィードバックが自動生成されます。
※コマンド名が/review_bossになる点に注意してください。
/review_boss contents/posts/YYYY-MM-DD/index.md
出力結果
まとめ
AIにフィードバックさせる仕組みを作ったことで、単なる業務の羅列にとどまらず、業務内容をより深く振り返ることができるようになりました。結果として、日々の業務改善に直結する意味のある日報を作成できるようになったと感じています。
個人的には「有能/無能な上司」コマンドは、結果をチーム内で共有しても盛り上がるのでおすすめです。
ぜひ皆さんもスラッシュコマンドを活用して、より有意義で、楽しい日報を作ってみてください!


