はじめに
Adventカレンダー「エンジニアのためのWebマーケティング」の7日目です。
サクッと読める記事を目標に。異論・ツッコミ大歓迎。
できるだけ専門用語を使わないように気をつけます。
それでは参りましょう
その前に
この記事を書く前に、Qiitaの記事を見ていると、広告用語を解説している記事がいくつかありました。
しかも、詳しくたくさんの情報が・・・!
少し方針を変えます
ということで、今回の記事では辞書的な使い方ではなく、広告用語を覚えるための知識を書いていこうかと思います。これなんていう意味だろう?と迷ったときは、上記に紹介しているような記事を参照してみてください。
今回この記事をかくのにあたって、僕も参考にさせてもらいました。
Web広告用語を覚えるコツ
広告の効果やコストに関係する用語はだいたい3-4文字
広告用語と一口に言っても、色々あります。
一番よく聞くのがアルファベットの略称文字です。
CVRとか、CPCとか。
ぱっと聞いた時になんじゃそりゃってなりますよね。
せめて英単語なら意味からなんとなくこういうことかな?って想像しますが、
略字は想像がしにくいです。
なので、アルファベットの並びが来たらピンときそうなエッセンスをお伝えします。
Pが真ん中に入ったら、単価
Pが真ん中に来ると、だいたいPerの場合が多いです。
つまり、何かの母数を何かで割って単価を出している場合が多い
CPA
Cost Per Action・・・顧客獲得単価
- 広告にかけた総コスト / 総アクション数
- かけたお金(コスト)が、購入(アクション)された母数で割る
- そうすると、1購入あたり、いくらかかったかがわかる
- 広告によっては購入に限らず、資料請求が「Action」のときもある
例文
A: 「今回、あまり商品売れないよね・・・もっと広告だそうかな・・・」
B: 「ええけど、あんま予算使いすぎたら、CPAめっちゃ高くなるで?大丈夫?」
(顧客をたくさん獲得したかったら、広告をたくさん出せばいい。でも、その分予算がかかる。商品が沢山売れても、そのためのコストが高いと利益は低くなる)
CPC
Cost Per Click・・・クリック単価
- 広告にかけた総コスト / 広告のクリック数
- 出稿にかけたお金(コスト)が、クリックされた広告回数で割られる
- そうすると、1クリックあたりの、いくらかかったのかがわかる
- CPCが低いと広告のパフォーマンスが良いことになる
例文
A: 「この商品、〇〇っていうキーワードでリスティング出すようにしたいんだけど」
B: 「ええけど、このキーワードで出稿したら、CPCめっちゃ高くならへん?」
(リスティング広告はキーワードごとに単価が設定されているので、1クリックあたりの出稿金額は、どのキーワードを選ぶかによって左右される。高いキーワードを選ぶとクリックされる可能性は高くなるかもしれないが、その分単価が上がってしまう)
Rが最後に来たら割合
Rが最後に来たら、だいたいRateの可能性が高いです。
何かしらのパーセントを出しているのが多い。
よって、Rで終わるスコアが%や小数表示になっていれば、ほぼ確定
CTR
Click Through Rate・・・クリック率。クリック来訪率。
- 広告が表示された回数 / 広告がされたクリック回数
- 消費者に広告が表示されたけど、実際にそれを見てどれぐらいクリックが行われたか?
- クリック回数が同じ広告同士でも、CTRが違うとパフォーマンスの差が出ていることがわかる
- CTRが高い広告は優秀な広告
例文
A: 「この広告のCTR、今月入ってすごく上がってきてるよね」
B: 「せやなー。何せキャッチコピー変えたからな。あの人のコピー素晴らしいわホンマに。」
VTR
View Through Rate・・・ビュースルー率
- 広告が表示された回数 / サイトに訪問された回数
- 消費者に広告が表示されたが、クリックを通さずにサイトに来訪した人の割合
- クリック回数が少なくても広告を晒すことで効果があったことがわかる
- VTRが高い広告は潜在的な顧客にアプローチできていることを示唆している
例文
A: 「全然クリックされないって思ってたけど、分析するとこの広告、とてもVTR高かったんだね」
B: 「ホンマやなー。クリックするのはちょっと恥ずかしいって思う人が多かったんかな?でも後で検索してくれてるのは嬉しいやんね」
CVR
Con version Rate・・・コンバージョン率
- サイトに来訪してきた回数 / 購入した数
- 分母・分子共に、ビジネスの目標設定によって対象は変化する
- 簡単言えば、顧客の中でビジネスのゴールに至った割合
- CVRが高い広告=顧客が商品を買う率が高い広告になる
例文
A: 「今週に入ってから、広告のCVR、全体的に上がってきたよね」
B: 「ほんまビックリしたわ。商品の画像って改めて大事なんやなーっておもたわ!」
Rがはじめにつくと、売上や利益の数字になる
Rが始めにつくと、Returnの可能性が高いです。
広告を実際に出稿して、それに対してどれぐらいの効果があったかを表している。
つまり投資した数字に対してどれぐらいのリターン(=売上や利益)があったか。
ROAS
Return On Advertising Spend・・・対広告費売上率
- 広告を経由して売り上げた金額 / 広告にかけた総コスト
- 広告費に対して、売上がどれだけ上がったかを表す指標
- この数字が高ければ高いほど、広告が売上に貢献していることがわかる
- 広告費に100万円かけて、売上が300万円上がれば、ROASは300%になる
- みんな「ロアス」と発音している
例文
A: 「今回、広告の出稿コストが思ったよりも抑えられてよかったね」
B: 「それに加えて高枝切り鋏もめっちゃ売れたし、ROASめっちゃ高いんちゃうかな?」
ROI
Return On Investment・・・対広告費利益率
- 広告を経由して売り上げた利益額 / 広告にかけた総コスト
- 広告費に対して、利益がどれだけ上がったかを表す指標
- この数字が高ければ高いほど、広告が利益に貢献していることがわかる
- 広告費に100万円かけて、利益が180万円上がれば、ROIは180%になる
- ROASが売上に対する指標に対して、ROIは利益に対する指標
例文
A: 「あの例の高枝切り鋏、ここだけの話なんだけど、開発費すごくかかったらしいよ」
B: 「あ、そうなん?じゃあおもってるよりもROI少ないかもしれんっていうことやな」
その他
Pの法則やRの法則に漏れるが、大事な用語たち
PV > SU > UUの法則
PV
Page Views・・・ページビュー数。ウェブサイトが閲覧された数
- 来訪の最小単位、つまり一番数が多い指標になる
- ユーザーが何回ページを見たか→このサイトはどれだけ閲覧されたかの指標
- 「1ヶ月のPVが100万です!」というと、100万回サイトが表示されているという意味
SU
Session Users・・・セッションユーザー数、つまり来訪回数が何回あったか
- サイトへ来訪した数。PVを一定の期間(=セッション)の単位でをまとめた数
- サイトによってセッションの期間は考えが変わる
- 同じユーザーでも、次の日にまたくるとSUは増える。
- PVの数よりも、SUの数が多いことは無い
UU
Unique Users・・・何人の人がサイトに来たかの数。
- 厳密にはCookieのユニーク数
- ユーザー単位の母数で、オーディエンスターゲティングもこの基準でされる
- SUの数よりもUUの数が多いことは無い
- 「アクティブユーザー数は〇〇です!」という数字は、実際に来訪してくれているUU数を表わしている
番外編: LTV
Life Time Value・・・顧客生涯価値
- 運営するサービスに対して顧客がどれだけReturnをくれるかの指標
- 顧客と「どれだけ末永くお付き合い頂いているか」を表している
- 今流行りのサブスクリプションビジネスでは、この値が重要になる
- 明日、詳しく解説します
どうでもいい話
今までの例文で出てきた人たち。
Aは関東人で、Bが関西人の設定でした。
本当にどうでもいいですね
おわりに
エンジニアがアルファベット略語と言われると思い浮かべるのが、ネットワーク用語。
IPAの試験問題でもよく出てきますよね。
ARPとかTCPとか・・・。広告用語になにか親近感のようなものを感じます
明日は、上記で出てきた「LTV」について、詳しく解説します