国や地域ごとの標準時間帯をタイムゾーンという。タイムゾーン毎に協定世界時(Coordinated Universal Time: UTC)からの時差などが決められている。
Linuxの内部では、UTC 1970年1月1日午前0時0分0秒からの経過秒数であるエポック(epoch)時間で時間を管理しており、設定されたタイムゾーンにしたがってエポック時間から変換し、日付時刻を扱う。エポック時間はUNIX時間(Unix Timestamp)とも呼ばれる。
●タイムゾーンの主な設定方法。
- 「/usr/share/zoneinfo/」ディレクトリ以下のバイナリファイルと「/etc/localtime」ファイルを使用する
「/usr/share/zoneinfo/」ディレクトリ以下には、国や地域ごとにタイムゾーンの情報がバイナリファイルとして格納されている。タイムゾーンの設定は、それらのバイナリファイルから、システムで使用したいタイムゾーンのものを「/etc/localtime」へコピーまたはシンボリックリンクを作成することで行える。
-
「/etc/timezone」ファイルを設定する
vi /etc/timezone
Asia/Tokyo -
環境変数TZを設定する(各ユーザの設定)
例)システムのタイムゾーンを日本にする場合
$ export TZ=Asia/Tokyo -
tzconfigコマンドを使用する(Debian系)
tzconfigコマンドは「/etc/localtime」と「/etc/timezone」ファイルをまとめて設定する。
●tzselectコマンド
環境変数「TZ」や「/etc/timezone」ファイルで指定するタイムゾーンの値を確認するコマンド