●Postfix
PostfixはLinuxでよく使用されるMTA。sendmail(MTAの1つ)と互換性があり、設定が容易でセキュリティーが高いことが特徴。
Postfixの主な設定ファイルは「/etc/postfix/main.cf」。
main.cfでは「設定項目 = 値」という形式で設定内容を記述。
●Postfixの設定ファイル「/etc/postfix/main.cf」の書式と主な設定項目
設定項目
・myhostname 自サーバのホスト名を指定
・mydomain 自サーバのドメイン名を指定
・myorigin メールアドレスの「@」以降に使用するドメイン名を指定
・inet_interfaces メールを受け取るネットワークインターフェースを指定
・mydestination ローカル配送を行うドメイン名を指定
・mynetworks リレーを許可するクライアントを指定
・mail_spool_directory メールスプールディレクトリを指定
・home_mailbox ユーザのホームディレクトリ配下のメールスプールディレクトリを指定(ホームディレクトリからの相対パス)
・mailbox_command ローカル配送を行うプログラム(MDA)を指定
・disable_vrfy_command SMTPコマンドのVRFYの使用を無効化(yes)/有効化(no)するかを指定
・relay_domains 許可されたクライアント以外からのメールの中継先を指定。デフォルトは$mydestination
・transport_maps メールリレーの設定情報を指定
●main.cf内では以下の記述もできます。
・「#」で始まる行はコメントとして扱う
・値を「$設定項目名」とすることで、他の設定項目に指定した値を参照できる
・一つの設定項目に複数の値を指定する場合はカンマ(,)で接続する
・改行して空白(スペース)で始めることで、直前の行からの継続として扱う