●SysVinitでのサービスの制御
従来のinitプログラムであるSysVinitのシステムでは、システムの起動時initが「/etc/inittab」を参照し、ランレベルに応じた起動スクリプトを実行して各種サービスを順に起動していく。
各ランレベルに応じたスクリプトは「/etc/rc[0-6].d」に入っている。
これらファイルはシンボリックリンクで、「/etc/init.d/(サービス名)」という起動スクリプトの実体にリンクされている。
systemdが採用される前のRHEL 6系ディストリビューションでは、serviceコマンドを使用して手動でサービスの起動・停止やステータス確認を行える。serviceコマンドにサービス名と指示を引数として与えると、「/etc/init.d/」配下の対応するスクリプトを見つけ、実行。
・サービスのステータス確認
service サービス名 status
・サービスの起動
service サービス名 start
・サービスの停止
service サービス名 stop
●chkconfigコマンド
サービスの自動起動を設定。
・サービスの自動起動設定の確認
chkconfig --list [サービス名]
・サービスの自動起動の有効化
chkconfig サービス名 on
・サービスの自動起動の無効化
chkconfig サービス名 off
●「/etc/nologin」ファイル
/etc/nologin」ファイルが存在すると、rootユーザのみログインが許可される。rootユーザ以外の、一般ユーザによるログインを禁止するときに作成。
一般ユーザアカウントは必要だけれど、ログインはさせたくない場合などに使用。
touch /etc/nologin