本記事はセンシンロボティクスのアドベントカレンダー9日目の記事になります。
当社について興味をいただけた方は、テックブログもございますので、他の記事もお読みいただけると幸いです。
はじめに
こんにちは。株式会社センシンロボティクスのコーポレートエンジニア(以下、情シス)です。本記事では当社における、情シスの仕事内容や、働く上での大切さについて記事にしたいと思い、書くことにしました。
記事構成
1.コーポレートエンジニア(情シス)とは
2.当社における役割
3.私が大事にしていること
4.最後に
コーポレートエンジニア(情シスとは)
私の考える情シスは、一言で言うと、「企業の総合診療科」のような存在です。
- 総合診療科は特定の臓器や疾患に限定せず、患者さんのあらゆる健康上の問題に対応します。
- 情シスも特定のIT機器やシステムに限定せず、社内で発生するあらゆる「困った」に対応するものと定義づけております。
例えば
「パソコンが動かない」「セキュリティが気になる」といったIT直球の相談はもちろんですが、時には「プリンターが動かない」「会社のブレーカーが落ちた」、果ては「現場物管理のためのGPS機器の相談」「IoT機器におけるトレンドについて」といった、プロダクトに関わる相談まで舞い込むこともあります。
例え専門外のことでも、まずは一次受けとして話を聞き、解決に向けて動く。まさに社内の「相談屋さん」であり、社員が安心して業務に取り組める環境を守る守護神のような役割です。
当社における役割
さて、当社ではリモートと出社のハイブリッド体制の出勤体制となっています。
そのため情シスは出社している方だけでなく、リモートしている方ともコミュニケーションを行います。
続けて、情シスの仕事内容を、大きく以下の4つの領域に分けてご紹介します。
①普段の情シス管理業務
- パソコンやスマートフォン、ハードウェア、ソフトウェア、ITインフラなど、業務遂行に必要な環境の管理全般です。アカウント管理やヘルプデスク対応もここに含まれます。
②ISO/IEC27001(情報セキュリティマネジメントシステム:ISMS)の審査対応
- 当社は「Safety First」というバリューを掲げております。
- 詳しくはこちらをご覧ください。
- 「Safety First」の旗印のもと、会社の信頼とブランド力を維持するために、国際規格に則ったセキュリティ活動や運営を行っています。
③より高度なセキュリティ対応
- ログ監視や脆弱性対応、さらには生成AIや世間のトレンドに伴う新たなリスクへの対策など、サイバー攻撃から会社を守るための高度な施策のほか、SaaSの利用状況の監視なども行っています。
④会社全体を包括した業務改善
- 事業やバックオフィスの生産性を向上させるための活動です。生成AIの利用促進や、内部統制を見据えた情報資産の一元管理をはじめ、部署の垣根を超えて既存業務プロセスの見直しを行い、効率化への貢献も行なっています。
大事にしていること
記載の通り情シスの業務は多岐に渡ります。業務を円滑に遂行するコツとして、私が情シスとして働く上で、一番大事にしていることがあります。
それは、リスペクトする、です。
尊敬する
相手がどのような業務をしていて、どのようなバックグラウンドを持っているかに関わらず、全てのメンバーをプロフェッショナルとして尊敬することからコミュニケーションは始まります。
「東にトラブルあれば駆けつけ、西にセキュリティ危機あれば即対応する」
お互いにリモート環境下であってもチャットコミュニケーションを駆使して「汗をかく」姿勢で向き合うことで、尊敬は相互のものになると信じています。
信頼してもらう/信頼する
「情シスに任せれば大丈夫」という信頼を勝ち取ることです。「バックアップがあるから大丈夫」「任せてください」と言い切れる準備と実績が必要です。(そのための努力は生半可な道ではありませんが汗)
同時に、社員を信頼するからこそ、過度な制限ではなく、性善説に基づいた使いやすいシステム環境を提供できると考えています。
人に興味を持つ
「総合診療科」として機能するためには、社員一人ひとりに興味を持つことが不可欠です。どんなツールを使いたいのか、どこに不便を感じているのか。時には「最近、体調どうですか?」といった会話から、その人の働き方の課題が見えてくることもあります。人を知ることで、初めて最適なITの処方箋が出せるのです。
働く時間の考え方
オンとオフの切り替え、そして「昨日よりも今日、今日よりも明日を良くする」という視点を持つことです。トラブル対応や課題解決で忙殺されがちな職種ですが、「どうすればより良くなるのか」と思考と試行錯誤を続けること。そして休むときはしっかり休み、心身(特に体の節々!)をケアすることも、長く安定してパフォーマンスを出すための重要な仕事の一部です。
最後に
情シスの働き方、定義に正解はない
情シスの仕事に、万人に共通する「正解」はありません。
「良くなる」の定義も人それぞれです。だからこそ、「ひとりひとりが良くなった」という声を集めることが、私たちのゴールなのだと思います。
時にはうまくいかないこともあり、時には「あらゆる要素が下振れした最低限の結果」しか出せない時もあるかもしれません。しかし、それを「実力」と受け止め、あがらない雨はないと信じて、これからも社内のために汗をかいていきたいと思います。