Microsoft Vivaとは
2021年2月4日、Microsoftは、リモートワーク時代の”統合された従業員エクスペリエンスプラットフォーム”「Viva」を発表しました。Vivaは、日常業務の流れの中で、コミュニケーション、洞察、知識、学習を統合します。また、プライバシーを尊重し、会社のデータを保護するよう設計されています。
Vivaは、Microsoft TeamsとMicrosoft Graph Extensibility Frameworkに基づいて構築されているため、開発者は既存のスキルを活用できます。
Viva Connections
Teamsなどの社内のコミュニケーションツールへのゲートウエイ。どこででも、あらゆるデバイスで、カスタマイズ可能なコミュニケーションツールを使用することができます。Microsoft Azure ActiveDirectroyのグループに基づき、MicrosoftStream, SharePoint, Yammer およびMicrosoft Teamsが、適切なメンバーに、適切なタイミングで情報を伝えることができます。
Viva Insights
従業員の生産性と幸福度を分析し、回復力を支援します。パーソナライズされたリマインダーで、業務に集中する時間やコーチングの時間、学習や休憩時間、そして「仮想通勤」 の時間を設けて振り返りと明日の予定の確認を行います。幸福を優先し、生産性の向上を助けるため、チームメンバーは推奨事項とベストプラクティスを受け取ります。
また、マネージャーやリーダーに向けては、育成のための分析や推奨事項をダッシュボードにマッピングして提供します。Glintと連携もできます。そこでは、チームが燃え尽き症候群や孤立などのリスク、健康的なバランスの取れた働き方が行われているかなどの作業パターンを可視化できます。
Viva Insightsは、Zoom、Workday、SAPSuccessFactorなどのサードパーティのツールからデータを活用することもできます。
Viva Learning
Microsoft Teamsと一体化した社内研修ツールです。自分に割り当てられているコンテンツやお勧めのコンテンツをすべて一か所で見つけることができます。会社固有のコンテンツのほか、LinkedIn LearningとMicrosoft Learn以外にもCornerstone OnDemand、Coursera、eDX、Glint各種学習ライブラリからコンテンツを検索して選択できます。Viva Learningを使用すると、仕事の流れの中でシームレスに学習を開始することができます。学習内容について共有することもでき、学習文化を育みます。また、Viva Learningは、AIを使い、パーソナライズされた推奨事項を提供します。
マネージャーは、学習内容やオンボーディングを確認することができます。チームメンバーにコンテンツを割り当てることで、アジャイルな業務を行いながら学習と成長を優先することができます。
Viva Topics
Microsoft Teams内で使用できる情報ツール。Viva Topicsは、Microsoft Graphを使用し、AIによってトピックページを自動的に構築します。Teams内のトピックにカーソルを合わせると、トピックカードに要約と主要なドキュメントの一覧が表示されます。検索やアプリの切り替えなしで行えます。時間のかかる検索から従業員を開放します。
カードを選択すると、詳細ビューのあるトピックページを開くことができます。Viva Topicsが収集した重要なドキュメント、トピック、ディスカッションとコミュニティ、対象分野の専門家など、もっと学ぶのを助けるための情報があります。
マネージャーは、この情報を管理および編集できます。また、公開する前に提案されたトピックを確認することもできます。
Vivaは情報をトピックに整理するだけでなく、プロフィールカードを見て、これまでの成果を確認したり、専門家に質問を提出したりすることができます。
更に多くの情報が必要な場合には、TeamsのTopicsアプリを使用してください。Microsoft 365だけでなく、130を超えるコンテンツコネクタやAPIを使用してService Nowなど、他のソースから情報を統合します。セキュリティ、コンプライアンス機能により、従業員は、権限のあるコンテンツだけを見ることができます。
まとめ
Microsoft Vivaは、Microsoft製品に限らず、多様な製品を統合させるプラットホームです。今、リモートで働く従業員は確かなエンゲージメントと多くのサポートを必要としています。今だから求められているものをMicrosoftは作りました。