ヘルパークエリとは
ExcelやPower BIのPower Queryで、フォルダーを指定してデータを取得しようとすると、いきなりたくさんのクエリが勝手に作成されて「うざ!」とか思ってる人がいると思います。
ヘルパークエリがなぜこのような多数のクエリが必要なのか、どのような役割なのかを解説します。
ヘルパークエリの役割
ヘルパークエリは、複数のデータソースの処理を1つの定義を使って行います。その定義が書かれているのは、①「ファイルの変換」という関数です。その関数にデータソース名を次々と渡して変換を行い、最期に1つのファイルに纏める作業を行っているのが②「新しいフォルダー」というクエリでです。
![](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F864075%2Fa5e257a2-3f33-7bfd-a94e-4d2598544ebf.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=09204e597a53302309cd36806ef7ee62)
それでは、残りは何をやっているかというと、関数「ファイルの変換」を作成するために必要なパーツとなっています。
![](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F864075%2F17989234-3e32-b493-bd91-d8df50f70011.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=aef112883131a4b7390b10be47fccd5c)
④「サンプルファイル」は、データソースの中から1つをサンプルとして取り出したものです。③「パラメータ1」は、このサンプルのデータソース名です。⑤「サンプルファイルの変換」では、それを使って変換処理を行っています。
そして、ここが一番キモとなるところですが、⑤「サンプルファイルの変換」を 関数に変換 したものが①「ファイルの変換」関数です。クエリを右クリックする時に表示される「関数の作成」の動作と同じです。
![](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F864075%2F4a280cd2-b56c-7180-8178-d7ddbb763498.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=52b777a50c5a56b5ea32eb6f27a112cd)
親切にも、⑤「サンプルファイルの変換」を編集すると、自動的に①「ファイルの変換」に変更内容が反映されます。
ところが、①「ファイルの変換」を詳細エディタで編集しようとすると、以下のような警告が表示されます。
![](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F864075%2Fa66778c5-f175-04fc-3c61-06944b46715b.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=7b8f53e2a96b38234fc6fefda58e67e6)
この警告を無視して編集すると、⑤「サンプルファイルの変換」と①「ファイルの変換」の同期が切れ、⑤「サンプルファイルの変換」を修正しても①「ファイルの変換」に反映されなくなります。Power Queryについてあまり知らないうちは、直接編集しないほうがよいでしょう。