ヘルパークエリとは
ExcelやPower BIのPower Queryで、フォルダーを指定してデータを取得しようとすると、いきなりたくさんのクエリが勝手に作成されて「うざ!」とか思ってる人がいると思います。
ヘルパークエリがなぜこのような多数のクエリが必要なのか、どのような役割なのかを解説します。
ヘルパークエリの役割
ヘルパークエリは、複数のデータソースの処理を1つの定義を使って行います。その定義が書かれているのは、①「ファイルの変換」という関数です。その関数にデータソース名を次々と渡して変換を行い、最期に1つのファイルに纏める作業を行っているのが②「新しいフォルダー」というクエリでです。
それでは、残りは何をやっているかというと、関数「ファイルの変換」を作成するために必要なパーツとなっています。
④「サンプルファイル」は、データソースの中から1つをサンプルとして取り出したものです。③「パラメータ1」は、このサンプルのデータソース名です。⑤「サンプルファイルの変換」では、それを使って変換処理を行っています。
そして、ここが一番キモとなるところですが、⑤「サンプルファイルの変換」を 関数に変換 したものが①「ファイルの変換」関数です。クエリを右クリックする時に表示される「関数の作成」の動作と同じです。
親切にも、⑤「サンプルファイルの変換」を編集すると、自動的に①「ファイルの変換」に変更内容が反映されます。
ところが、①「ファイルの変換」を詳細エディタで編集しようとすると、以下のような警告が表示されます。
この警告を無視して編集すると、⑤「サンプルファイルの変換」と①「ファイルの変換」の同期が切れ、⑤「サンプルファイルの変換」を修正しても①「ファイルの変換」に反映されなくなります。Power Queryについてあまり知らないうちは、直接編集しないほうがよいでしょう。