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Power Queryで日付テーブルを作成 - 会計年度の設定

Last updated at Posted at 2023-01-27

 Powre BIやExcelでDAXを使用してタイムインテリジェンスを使用する場合は、必ず日付テーブル(カレンダーテーブル)が必要となります。Power Queryを使って、簡単に日付テーブルを作成してみます。

 日付テーブルは、以下の条件を満たす必要があります。

  1. "日付列" と呼ばれる日付型の列が必要です。
  2. 日付列には一意の値が含まれている必要があります。
  3. 日付列に空白を含めることはできません。
  4. 日付列に欠落している日付があってはなりません。
  5. 日付列は年間全体にわたっている必要があります。 1 年は必ずしも暦年 (1 月から 12 月) ではありません。
  6. 日付テーブルには日付テーブルとしてマークされている必要があります。

 この中で、5番目の条件を満たすために、1月1日から12月31日までを指定して作成してやる必要があります。会計年度が1月スタートでない場合は、Power Queryには会計年度を使って計算する関数がないため、開始日と終了日を自動で取得するために工夫が必要となります。

 使用するのは、ファクトテーブル 「FactTable」 の日付項目 「Date」 を使います。

会計年度の開始月の設定

 会計年度が始まる月をパラメータに設定します。
 4月からスタートする場合は、4を設定します。

会計年度を算出する関数を作成する

 日付から会計年度を算出する関数を作成します。

GetFY
(CurrentDate as date) as number =>

    Date.Year(
        Date.AddMonths(
            CurrentDate,
            (FYStartMonth - 1) * -1
        )
    )

 ここは、普通、if とか使うのがアリガチなのですが、私のこだわりにより計算で出します。

 ちなみに、敢えてifを使うと以下のような感じになります。

GetFY_if使用
(CurrentDate as date) as number =>

if 
    Date.Month(CurrentDate) < FYStartMonth
then
    Date.Year(CurrentDate) - 1
else
    Date.Year(CurrentDate)

開始日と終了日

 前の関数を使って開始日と終了日を計算します。

StartDate
let
    Source = FactTabe,
    // ファクトテーブルの最小日付
    MinDate = 
        List.Min(
            Source[Date]
        ),
    // 最小日付の年度を算出
    MinFY = GetFY(MinDate),
    // 年度の最初の日付
    StartOfFY =
            #date(
                MinFY,
                FYStartMonth,
                1
            )
in
    StartOfFY
EndDate
let
    Source = FactTabe,
    // ファクトテーブルの最大日付
    MaxDate =
        List.Max(
            Source[Date]
        ),
    // 翌年度の最初の日付から1日前の日付
    EndOfFY =
        Date.AddDays(
            #date(
                GetFY(MaxDate) + 1,
                FYStartMonth,
                1
            ),
            -1
        )
in
    EndOfFY

日付テーブルの日付項目

 開始日と終了日を使用して、 List.Dates で日付テーブルの日付項目を作成します。

CalendarTable
let
    Source = List.Dates(
        StartDate_func, 
        Duration.Days(EndDate - StartDate) + 1,
        #duration(1,0,0,0)
    )
in
    Source

 これだけ書いておけば、以下のようなリストが出来上がります。

 このリストから、テーブルに変換し、日付型に設定します。その後、年、月、日の列を追加していきます。

会計年度の項目を追加

 会計年度は、先程の関数を使用します。

四半期の項目を追加

 四半期の番号を追加します。

 まず、関数を作成します。

GetQ
(CurrentDate as date) as number =>

    Number.RoundUp(
        Date.Month(
            Date.AddMonths(
                CurrentDate,
                (FYStartMonth - 1) * -1
            )
         ) / 3,
        0
    )

 年度の追加と同様に、「列の追加」タブで、「カスタム関数の呼び出し」を選択します。

 以上で、以下のような日付テーブルが出来上がります。

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