問題の発生時刻から前後N秒のデータを抽出する
1.想定される利用目的
・不良発生時前後の兆候の把握や比較
2.サンプルストリームのダウンロード
- テスト環境
- Modeler 18.6
- Windows 11
3.サンプルストリームの説明
a.入力するデータは以下の通りです。
不良が00:00:06と00:00:14に発生しています。
b.[条件抽出]ノードを編集します。不良 = 1
のレコードに絞り込みます。
cd.[フィールド作成]ノードを編集します。 time_add_secondsで3秒前と3秒後のタイムスタンプを作ります。
time_add_seconds(-3,TS)
time_add_seconds(3,TS)
秒以外の単位の場合は、date_add_XXXのtime_add_XXX関数から適宜選択します。
ちなみに18.4以前はdate_add_XXXのtime_add_XXX関数がないので以下を参考にしてください。
e.[フィルター]ノードで、TSと不良のフィールドを除きます。
f.[フィールド作成]ノードを編集します。不良の発生順序がわかるように@INDEX
で不良INDEX列として連番を作成します。この連番は必須ではないのですが、後で重ね合わせて可視化したりする場合に便利です。
g.[レコード結合]ノードを編集します。
レコード 結合方法を「条件」に設定し、条件に以下の条件を入れます。
TS >= '3秒前' and TS <= '3秒後'
つまり、問題の発生の3秒前と3秒後の間のデータを抜き出すという意味になっています 。
h.[フィルター]ノードで、3秒前と3秒後のフィールドを除きます。
[テーブル]を実行します。
不良が発生した00:00:06と00:00:14の前後3秒のデータを抽出し、発見順に連番が振られています。
4.参考情報
SPSS Modeler ノードリファレンス目次
SPSS Modeler 逆引きストリーム集(データ加工)