この講座で学べること
サイエンスパーク株式会社では、WindowsやMacのデバイスドライバの開発やデバイスドライバを利用した情報セキュリティ対策ソフトウェア(Driverware SDK)を提供しております。デバイスドライバの開発だけではなく、情報発信についても力を入れてきました。
古くは日本のデバイスドライバ開発の黎明期である1999年に「Windows Device Driver Developer's Conference」(WDDDC)として、海外から講師を招待してデバイスドライバ開発者向けにカンファレンスを開催いたしました。WDDDCはデバイスドライバ開発者向けセミナーとして「Windows Device Driver Developer's Seminar」(WDDDS)と名称を変え、現在も毎年開催しております。当初は弊社によるデバイスドライバ向けの講演のみでしたが、最近では日本マイクロソフト社に協賛いただきデバイスドライバや新しい技術について講演いただいております。また、WDDDSはデバイスドライバ技術者同士の交流の場となっており、企業の枠を超えて情報を交換していただいております。
これらのセミナー以外にも情報発信としてWindowsドライバ開発書籍の日本語訳版を2巻出版しました。
既に絶版されておりますが、以下が弊社にて出版した書籍となります。
https://www.amazon.co.jp/s?rh=p_27%3A%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF
また、Web上でもドライバに関する情報を発信しており、Qiitaにて連載中のデバドラ講座の前身である弊社ホームページ上の「デバドラ講座」は多くの方にご覧いただいており、人気コンテンツとなっております。
本連載では、今年(2021年)のWDDDSにて講演いたしました「Windows/Mac対応デバイス向けドライバ開発(初級編)」について、シリーズ化して連載いたします。
今回の講座では
「WindowsまたはMacでドライバの開発をはじめたい」
「WindowsとMacで同一の機能を開発する場合、どのような相違点があるのか」
などの内容について知りたい方に向けた投稿です。
初心者向けにWindowsとMacのドライバ開発について解説し、最終的にその相違点についてまとめていきます。
目次
この講座の構成は、以下の通りです。
第1回:Arduinoの仕様
第2回:Windowsでの実装1 ~スケルトンの解説とドライバ実装~
第3回:Macでの実装1 ~プロジェクト作成とドライバ実装~
第4回:Windowsでの実装2 ~操作用アプリの実装と動作確認~
第5回:Macでの実装2 ~ドライバインストールアプリと操作用アプリの実装~
第6回:Windows/Macのドライバ開発方法の違いについて