概要
Build 2026で発表されたAion Instructを、以前に軽く試してみました。用途限定だがすぐに使えて軽くて速いというかなり尖ったローカルLLMでした。その後に話がさらに進んで、WindowsのPhi Silicaの後継にもなるようなので、今からでも知る価値はありそうです。試した結果などを紹介します。
最初に結論まとめ
- 発表時点では、Edge上のWebアプリから呼べて、小さな処理を高速で軽く実行するローカルLLMだった(今の最新版はエラーで試せなかった)
- WindowsのPhi Silicaの後継となる日程が発表されてるので、期待!
説明
Aion Instructは有りそうで無かった発想で面白そう
Build 2026でAion Instructという面白そうなのが出ていたので、軽く触ってみました。ざっくり言うと、用途限定の代わりに軽くて速いローカルLLMです。その限定っぷりがすごく、だいぶ尖ってると思います。
全部クラウドAIに任せるのではなく、用途によってはエッジAIで高速処理やネットワーク非依存のメリットを得ようという考え方があり、その具体案の一つとして作られたようです。
どういうもので、どう動くか
まず前提として、発表時点でAion Instructをすぐ試せる方法として、Edge InsiderのPrompt APIからWebアプリのJavaScriptで呼び出す方法がありました。そのため、テスト用のWebアプリを作って試しました。
まず、驚くほど速いです。体感では即時応答くらいで全くストレスを感じません。代わりに、機能は結構限定されています。
短文の翻訳やカテゴリ分けなどは上手く行きました。一方、長文の翻訳や、要約などの文章構造の理解を要する処理は今ひとつ品質が低く、ちょっと実用しづらいかなという印象です。
これがEdgeの上で動くということは、Webアプリから見ると、環境を問わずに小さな操作に使えるローカルLLMになると期待出来そうです(いまは開発用のEdgeが必要などハードルが高いですが)。単純なバリデーションでは無い入力データのチェックなど、色々と使い道がありそうな気がします。
さあ、最新の動作は・・・
最新版のEdgeでどうなったかを試してみようと思いましたが、エラーで上手く動きませんでした。
動かないことを細かく説明しても意味が無いので省きますが、どうもこのissueと同じ問題のようです。
今後にはむしろ期待
もう失速したのかと思いましたが、どうやら Aion Instruct はもっと拡張して、WindowsのPhi Silicaの後継にもなる予定です。
すでにLearnにも移行計画が明言されています。2026年10月にはWindows Insider、11月には一般向けWindowsに展開予定ということで、だいぶもう目の前ですね。
まとめ
Aion Instruct という、有りそうでなかなか無かった感じの尖ったローカルLLMが面白かったので紹介しました。発表時点ではWebアプリから試すのがメインという感じでしたが、思ったより早々にWindows全体で使えるようになりそうです。Windowsアプリ開発でも、そうした高速で小さい用途のLLMを気軽に呼べるようになるのかもしれません。楽しみですね!

