はじめに
スマートロックを自作する記事です。
スマートロックを自宅に取り付けたいなぁと思っていたが、実は市販製品は2万円を超えたりと結構値段が高く、ネットワークを介した活用プランだとサブスク料金もそれなりの費用が掛かることが判明。なので作ることにした。
開発に関して、当初は「RaspberryPi zero W」で作るつもりだったが、ESPr系で作る記事を当時見かけなかったので敢えてこちらで作ってみたかった。(野心?)
調べてみると「ESP-WROOM-02」というWi-Fi付きのマイコンがあるというのを知った。これなら起動が早く、シンプルに作れそうだと当時の直感で思った。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-09607/
使用物品
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制御部
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ESP-WROOM-02(秋月電子の開発キット)
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タクトスイッチ
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ユニバーサル基板
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可動部
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木材
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サーボモーター
制御部の開発
どうやら「ESP-WROOM-02」はArduinoIDEで動かせるらしい。意外にも制御部の開発はあっさり終了。
最も驚いたのはこのマイコン、単なるWi-Fi接続のみならず、WebサーバーとしてHTTPリクエストを応答できる仕様だった。
参考:ESP-WROOM-02をWebサーバーにする
そこで、スマートロックの解錠と施錠をブラウザ画面とWebAPIで実行できるように実装。
出来上がった試作がこれ。良さそう。
可動部の開発
実はここからが課題山積み。
まず、自宅のドアロックに適合した形状でなければならないのと、使用途中でドアから外れないように確実に取り付けないといけない。
とりあえず無理やり取り付けてみたのがこの写真。
ネジの位置を見てわかるように、このドアロックだけに最適化した形状...。汎用性は皆無。
...
...開かない!
取り急ぎ、設計を全面的に見直し、ここからはちゃんとAutoDeskのFusion360の力を借りて設計。
その結果出来上がったのがこれ。
裏側にはマグネットを接着。いい感じ。
完成
こちらが最終的な完成品。
強力なネオジムマグネットが思った以上にドアと接着したので外れることはありませんでした。
一旦はこれで完成としましたが、1つ課題あり。
サーボモーターの回転軸とサムターンの回転軸が完全に同期しているので、通常の鍵による解錠・施錠が今の段階ではできません。(´;ω;`)
次回はその課題を改修しようと思います。
ESP-WROOM-02でスマートロックを作ろう②【物理鍵も使用できるように改修】