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Claude Codeについて思うこと

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Last updated at Posted at 2026-05-02

このたび、マイナビ出版から 「開発効率をアップする! Claude Code 実用入門」 という書籍を出します。

なんでこの本を書いたかというと、より多くの人に、Claude Codeを使ってほしいから。これに尽きます。

Twitter(X)などのSNSを眺めていると、毎日のように新しい使い方が紹介されているのですが、「MCPを入れろ」「Skillを書け」「サブエージェントを並べろ」とか、みんな言いたい放題で、これから始める人にとっては、何のことかさっぱりわからない。それは、Claude Codeを使えるようになってからの話。

いままとめられているClaude Codeの情報は難しすぎる!

この本では、もっと簡単に、本当に初歩からのClaude Codeの使い方を説明する本として書きました。そして実は、エンジニア以外の人にもClaude Codeを使ってもらいたいという思いも根本にあります。

できるだけ簡単に使えるように書いていますから、これからClaude Codeを使いたいと思っている人は、是非、読んで頂けると幸いです。

自分のPCにインストールするエージェント型ツールであるということ

詳しくは書籍を読んでいただくとわかるのですが、Claude Codeは、自分のPCにインストールする エージェント型のツール であるということ。これが最大の特徴で、ここさえ掴めば、Claude Codeが流行っている理由がわかる!

ChatGPTのようなチャット型のツールで、本格的なコーディングをするのは、まず無理です。 なぜなら、ブラウザでコピペする必要があるから。
コードの断片を作らせるなら良いですが、全部を人間がコピペするなんて現実的ではないでしょう。ふつう、システムを構成するソースコードは1つではなく、たくさんのファイルで構成されています。それをチャット型のツールに全部添付して処理させるには、手間だけでなく、容量的にも厳しいです。

それに対してClaude Codeは、エージェント型のツールです。自分のPCにインストールして、特定のフォルダ以下に置いたソースコードをまとめて処理します。 全ソースコードの必要な箇所を、Claude Codeが読み込みます。すべてのファイルの修正、そして、新規作成が可能です。複数ファイルが構成されることが前提のコーディングをするなら、エージェント型以外、考えられないです。

fig01.png

▲チャット型とエージェント型の違い

コマンドも実行できる

Claude Codeはコードを生成するだけでなく、インストールしたPC上でコマンドを実行することもできます。すぐ思いつくのは、「ビルド」や「デプロイ」ですが、それ以外にも、たくさんのコマンドを実行できます。

これは、さまざまな「自動化」に役立ちます。

冒頭で、本書をエンジニア以外の人にも読んでほしいと言った理由がここにあります。

たとえば、「たくさんのPDFファイルがあって、それをテキスト化したい」「音声ファイルをテキスト化したい」という場面では、Claude Codeを使うと、「PDFファイルを読み込めるようなソフト(ライブラリ)をインストールして、それを実行してテキスト化する」「音声ファイルをテキスト化するツールをインストールして、それを実行する」ということができるのです。Claude Codeは、生成AIですから、こうして変換したテキストを「読みやすく変更する」ような修正も、一気通貫で可能となるのです。

また、本書でも丸ごと1章分を使って解説していますが、Playwrightというブラウザを自動化するソフトと組み合わせると、 「ブラウザの自動操縦」が可能になります。 そうすると、少し前に流行った「RPA(Robotic Process Automation)」のようなことが、プログラムを作ることなく、自然言語で操作可能になります。

つまり、 「Aというサイトにアクセスして、Bというボタンをクリック、表示された金額表を抽出して、それをprice.txtに書き出して」 というような指示で、それが実現できてしまうのです。

こうしたビジネスの分野でも使えるのが、Claude Codeが、ここまで流行っている理由でもあります。Claude Codeは、エンジニアだけのツールではないのです。

コンテナを使って不安をなくす

Claude Codeを使うときに注意したいのは、安全性です。

ここまで説明してきたことからわかるように、Claude Codeは、自分のPCにインストールして使うツールであり、しかも自分のPCのファイルを書き換えるばかりか、コマンドも実行します。

そのため、ときには、「PCの重要なファイルを消してしまう」「PCに保存されている個人情報をインターネットにアップロードしてしまう」「PCに怪しいソフトウェアをインストールしてしまう」ということもありうるわけです。

ですから僕は、Claude Codeは、直接、自分のPCにインストールするのは危険であると考えます。

そこで登場するのが、コンテナ技術です。コンテナの隔離した環境で実行することで、もし、Claude Codeが怪しい動きをしても、そのコンテナだけに影響を抑えられます。Claude Codeはコンテナ外にアクセスできないので、コンテナのなかに個人情報などを入れなければ、データ流出の恐れもありません。

コンテナ技術というのは、具体的にはDockerなどですが、Dockerは初心者にとって難しい。そこで本書では、DevContainer という仕組みを使うことにしました。

DevContainerは、Visual Studio Codeのような開発ツールからコンテナを自動で実行する仕組みです。devcontainer.jsonというファイルを書いて、それをフォルダに置き、Visual Studio Codeで開くと、コンテナを起動してくれるので、はじめての人でも、比較的簡単に使えます。

本書では、Visual Studio Code + Docker Desktopの環境さえ用意すれば、「誰でも簡単に、安全にClaude Codeを使える」という環境を整え、そこからスタートしています。

もちろん、Docker Desktopのインストールは難しいとか、環境として用意できないという人もいるでしょう。そうした人は、コンテナを使うことなく、自分のPCにインストールするのでも、もちろんかまいません。その場合でも、本書の解説内容と同じことはできます。

しかし自分のPCに直接インストールするやり方は、精神衛生上、よろしくありません。Claude Codeは、何か操作するたびに、人間に対して「この作業をしてきてよいか」と安全確認してくるため、それに的確に答えなければなりません。「万一、間違ってしまって問題が起きたらどうしよう」と思いながら作業をするのは、ストレスです。しかしコンテナ環境であれば、もし間違ってしまって大きな問題が起きても自分のPCには影響がありません。

こうした不安感をなくすためにも、僕は、コンテナ環境でClaude Codeを使うことを強く推奨します。

fig02.png
▲Visual Code + DevContainerでClaude Codeを使っている様子

結局は設計とテストだよね

さて、話を開発の話に戻すと、本書の最終的なテーマは、第10章のタイトルにもある 「寝ている間にコードが完成! 究極の自動コーディング環境を目指す」 というところです。

この話、実は簡単で、 「テストを作って、テストが通ったら合格! それまでは、ひたすらClaude Codeにコーディングを進めさせる」 ということです。そのためには、きちんとした設計書を作って渡すことが大事なのですが(そうしないと、コーディング中に破綻が発生して完成に至らなくなる)、テストを作るということも、とても大事です。
(このあたりの話は、公式の「Claude Code の仕組み」に記載されている「agentic ループ」が詳しいです。本書にも、この解説がありますが、agenticループを理解することが、Claude Codeを理解する第一歩とも言えます)。

と言葉で言うのは簡単ですが、設計もテストも、人間が全部やるのは大変。

そこで本書では、ざっくりした仕様を作り、それをClaude Codeと相談しながら設計する方法、そして、設計からテスト項目、さらには、テストコードも自動で作る方法を解説します。

スクリーンショットの証跡付きのテスト結果 を作る方法まで紹介しているので、おそらく、SIer業務にも、大いに役立つと思います!

fig03.png
▲証跡付きテストの実例

MCPとSkillとサブエージェントって結局、要るの?

そういえば、冒頭で触れた、MCP、Skill、サブエージェント。これらは必要かという話ですが、「あると便利だけど、応用だよね」というのが、僕の見解です。

本書を読んでもらうとわかるのですが、 MCPは外部連携システム、Skillはサブルーチン、サブエージェントはスレッド(並列実行処理) ですね。

できることを増やすことはできるけど、それはClaude Codeを理解したあとでよいのではないかというのが正直な印象。

というのは、これらを使わなくても実現できるからなんですよね。Claude Codeは、これらを追加でインストールしなくても、「それを実現するコードをClaude Codeが自動で書き、それを実行することができる」のです。ただ、それを作るには時間(=コスト)がかかるので、あらかじめ出来合のものを追加しておけば、それを使うと、そのためのコードを作る時間が短縮できるよね、という話。

いま言ったように、MCP、Skill、サブエージェントというのは、「誰かが作った(もしくは自分で作った)機能拡張を組み込む」というのが本質で、まあないならないなりになんとかなるけど、あると便利というところです。

ただMCP、Skill、サブエージェントを使うことに慣れると、「これなしでは効率が全然違う」というのは事実なので、本書でも後半で触れていますし、そういう意味では、Twitter(X)で、この手の話が話題になるのはわかります。

とはいえ、メインの話題には、成り得ません。何を使うと便利なのかは、人それぞれ違うからです。「これを入れれば、Claude Codeが最強になる」とは言えないので、いままでのプログラミング環境における 「このライブラリがスゴイ!」 というような感覚で理解するのがよいと思います。

本書の発売は5月19日ですが、先行販売します

さて、本書の発売は5月19日。現在、予約受付中です。

5月19日まで待てないという人。実は、先行販売があります。

5月10日に「技術書同人誌博覧会」(技書博) という技術同人誌のイベントが、大田区産業プラザPiOで行われるのですが、ここにマイナビ出版さんが出展し、先行販売します。

※技術書同人誌博覧会は、池袋で催される有名な技術同人誌イベント「技術書典」とは別の運営母体のイベントです。技術書典に問い合わせないようにご注意ください。

僕(大澤文孝)も、「モウフカブール」というサークルのところで出展しています。ベストエフォートとなり、お約束はできませんが、当日、僕にお声がけいただければサインもいたします。現地に来られそうな方は、是非、会場でお会いしましょう!

※モウフカブールでは、僕、そして、同じく技術ライターの「小笠原種高」(AWS本やDocker本などを書いている)が書いた同人誌を頒布しています。明日にはわからないかも知れないけれども明後日ぐらいにはわかるようになることを目的として500円で頒布している「明後日シリーズ」。新刊は「暗号化・認証」と「AI・機械学習」。ほかにも、少し上級者向けの「和解せよシリーズ」などもあります。会場で見て行ってください。


(参加は無料ですが、Connpass登録をお願いします。「一般参加者」でご登録ください。https://gishohaku.connpass.com/event/372013/)


Claude Codeについて僕が思うことは、まだいくつかあるので、今後、また記事を充実させていきます。お楽しみに!

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