はじめに
スクラムイベントをなんとなく回している人はいないでしょうか?
正直自分は「これ意味あるのか?」と思いながら回していました。
改めて何が違和感だったのかや、取り組んだこと、学びをまとめました。
違和感
所属するチームでは、1週間単位でスプリントしています。
イベントはスプリントプランニング、デイリースクラム、振り返り(KPT)を行なっています。
このイベントを自分がファシリをするようになり、下記に違和感を覚えました。
- あまり聞いてないデイリースクラム
- issueタスクとして詰まれるが解消されない問題について話し合うKPT
- 毎回達成されないプランニング
ここから、なんかサイクル回ってないな、意味あるのだろうか?と疑問に思うようになりました。
ただの作業管理になっていた
状況としては
-
チケットが技術単位になっていた
小さなチーム(5人)でプロダクトを納める現場チームも近い中で「価値」についてよりも、「タスク」を消化する -
スプリントゴールが曖昧
ちゃんとガントとマイルストーンを運用できてなかったというのもありますが、1週間で見たときに、その作業がどこに繋がるのかが見えにくい状況になっていました。 -
デイリースクラムが進捗報告会になる
「今日は〇〇をします。今日は××をしました。以上です」くらいのやりとりになっていて、各メンバーが並行してPJTを進めている中でお互いの興味を持ちにくい状態になっていました。
本来アジャイル開発は、PdM・開発者が価値を中心に一体となり、ユーザーの反応や要求の変化に適応していくことが重要だと思っています。
ユーザーストーリーをちゃんと定義した
価値を言語化しないと何を作っているのかが自分でもわからなくなると感じました。そのため、タスクをユーザーストーリーとして切ることにしてみました。
ストーリーは「〇〇(役割)として、××(機能)によって、△△できる(価値)」で端的に示します。
そして、受け入れ条件を2パターン程度で定義する。
その際にINVESTという概念を使った分割をするとより扱いやすいストーリーになるようですが、これはまた次のステップで実践したいと思います。
何が変わったか
PdMから見て何をやっているのかわかるようになり、本人がハンドリングできるようになりました。
ユーザーストーリーを意識することで、スプリントゴールへの姿勢が「なんとなくマイルストーンを確認する場」から「どんな価値を今回のスプリントで出すのかを認識する場」に変わりました。なんとなくタスクこなしている感から一つ顔を上げて意味を考えながら開発ができるきっかけになったと思います。
結果として、それぞれが何をやっているのか、どんな問題があるかを把握できる状態になり、差し込み対応が入った時や、うまく進まないときの柔軟性が上がったように感じています。
スクラムイベントの意味
改めて端的にですが、今行なっているスクラムイベントの意味を再定義しておきます。
プランニング
❌マイルストーンと役割を確認する
✅今回届ける価値(スプリントゴール)を決める、焦点を合わせる
デイリースクラム
❌タスクの進捗報告をする
✅スプリントゴールに向けての問題の検査を行う
レトロスペクティブ
❌なんとなく詰まった問題の解消
✅スプリントゴールを安定して提供できる仕組みの改善
スクラムはイベント集ではない
あくまで中心にあるのは顧客への価値提供。
イベントはこの価値提供を安定的に素早く行なうPDCAの装置です。
ユーザーストーリーはその最小単位で、開発者やPdM、その先の納品チームとの共通言語となる部分だと思います。
形だけ回すと、PDCAサイクルは回らなくなります。
まだ解消していないこと
ユーザーストーリーを中心に意識すると価値のPDCAをチーム一体で回せそうだと思うようになりました。
しかし、
・全てのPJTに取り込むわけにもいかなくてチケットの捉え方がブレる
・要件定義や設計をチームで合意していくには文書が必要でやることが増える
など、組織設計や合意形成の仕方に適合させられてないと感じています。
大事なのは「価値」を捉えること
ここを中心に据えることで、
命名が綺麗になったり、
設計から実装のタイミングで認識のずれに気づいたり
今対応すべきか、小さくするかを考えたりできるようになりました。
そして、届ける体験を意識することで仕事がさらに面白く感じるようになりました。
振り返るとユーザーストーリーはチケット管理のフォーマットではなくて、価値を起点にチームで議論するための補助輪だったのかなと思います。
まとめ
今回のスクラム開発について学びを深めたことで、
より価値づくりへの意識が一歩高まりました。
よりよい価値づくりを行うためにどのように仕事を捉え、連携できるようにするべきかを考えることができました。
引き続き学びを深めながら、より安定的に、よりよい価値を出していくための実践力を高めていきたいと思います。