目的
研究室のWikiに新入生向けのIT知識をまとめたが,IT初心者向けへの記事になると考え,共有する.
Terminalとは
ターミナルとはCLI(Command Line Interface)でコンピューターに直接指示を出すことができるインタフェースのこと
対してFinderなどのマウスとかで操作するものはGUI(Graphical User Interface)
サーバーなどを利用する際にはSSH接続をターミナルで行うので,CLIでの操作,つまりunixコマンドを使える必要がある.
※Mac使ってる人はiterm2がおすすめ,色々カスタマイズできます.
よく使うコマンド
このページからよく使うものをピックアップ
コマンド | 意味 |
---|---|
cd (dir) | 指定ディレクトリへ移動(cdだけならホームディレクトリに行く) |
cd .. | 1つ上の階層のディレクトリにいく |
mkdir (dir) | 新規ディレクトリを作成 |
ls | 現在ディレクトリのファイル一覧表示 |
ls -a | -隠しファイルも含む全てのファイル表示 |
touch (file) | 空のファイルを作成 |
cat (file) | ファイルの内容表示 |
pwd | 現在いる位置のPATHを表示 |
以前打ち込んだコマンドは↑(上矢印キー)で遡ることができる
Tabで現在の候補を見ることができる
つまり,全部打たなくても途中までで良い
Vim
ターミナル上でのファイル編集はVimというツールを主に利用する.
RosmasterではVimでファイル編集を行う.
Vim (filename)
で編集可能
マウス操作は一切効きません(ターミナル全般に言える)
Vimにはインサートモードとコマンドモードがある.
- インサートモードにするためには,i のキーを押す
- コマンドモードにするためには esc (エスケープキー)を押す
編集から保存の手順
-
vim [file name]
でvimに入る- ex)
vim test.py
- ex)
- i のキーを押して,インサートモードにする
- 左下に--INSERT--と出力される
- コードを書く
- esc(エスケープキー)を押して,コマンドモードにする
-
:wq
の順番に打つ- 普通のターミナルの画面に戻る
補足: wが内容を保存,qがvimから出るを意味する
その他の便利なコマンドはこのページを参考にする.
左下が -- INSERT --となっていれば,インサートモード
ターミナルの見方
taro@taro-MacBook-Pro ~ %
taroはユーザー名,@のあとはコンピューター名 〜はホームディレクトリであることを意味する.
PATHについて
ファイルはディレクトリの配下に存在しており,ディレクトリはツリー構造になっている.
programing
├── images
└── src
├── main.py
└── network.py
pwd
で現在いるPATHを確認可能
taro@taroMacBook-Pro src % pwd
/Users/taro/programing/src
PATHには
- 絶対PATH :rootから全てを書く ex)
/Users/soichiro/programing/src
- 相対PATH :現在の位置から書く ex)
../images/hoge.png
-
../
は1つ前の階層を意味する
-
また特別に
-
~/
:ホームディレクトリ -
./
:現在いるディレクトリ
を意味する.
なので,
-
どのディレクトリにいようと
cd ~/Documents/◯◯
としたら ホームディレクトリからのパスを書けば良い -
cd ./src/images/◯◯
のときは現在ディレクトリからのパスを書けば良い -
絶対パスはrootの
/
から書かなきゃいけない.cd /Users/Taro/app/scripts/main.py
みたいに長くなる
余談
python
やvim
, cd
というコマンドにも,コマンドを定義するファイルが存在している.
-
where cd
と打ち込むとcd
というコマンドが定義されているファイルまでのPATHを確認できる
taro@taroMacBook-Pro ~ % where cd
cd: shell built-in command
/usr/bin/cd
ちなみに中身はshellスクリプトだったり,16進数で書かれていたり,,,
taro@taroMacBook-Pro ~ % cat /usr/bin/cd
#!/bin/sh
# $FreeBSD$
# This file is in the public domain.
builtin `echo ${0##*/} | tr \[:upper:] \[:lower:]` ${1+"$@"}
余談2
コンパイラやコマンドをダウンロードしたのに,コマンドが使えず下記のような表示になることがある.
taro@taroMacBook-Pro ~ % python
zsh: command not found: python
本当にダウンロードをしたのに,このような表示になった場合には環境変数に定義されているPATHを確認すると良い.
ターミナルにコマンドを打って使えているのは,コマンドが定義されているファイルをコンピュータが探してくれているからである.
echo $PATH
を確認してみる.
ちなみに$PATHなどは環境変数という.env
というコマンドで設定されている環境変数を確認可能
taro@taroMacBook-Pro ~ % echo $PATH
/Users/taro/.local/bin:/usr/local/opt/tcl-tk/bin:/Users/taro/.pyenv/shims:/opt/homebrew/bin:/opt/homebrew/sbin/Library/Apple/usr/bin:/Library/TeX/texbin:/usr/local/share/dotnet:~/.dotnet/tools:/Library/Frameworks/Mono.framework/Versions/Current/Commands:/Users/soichiro/.cargo/bin:/Applications/iTerm.app/Contents/Resources/utilities
このような表示になっており,これに表示されるPATHをコンピュータは探索している.
ここにPATHが追加されていないなら,探索されないので利用できない.
つまり利用したいコマンドがあるなら,この環境変数にPATHを追加する必要がある.
(一応追加の手順)
- ホームディレクトリに
.zshrc
というファイルを作成する.touch ~/.zshrc
-
.zshrc
にexport PATH="[追加したいPATH]:$PATH"
を入力する- ex)
export PATH="/Library/TeX/texbin:$PATH"
- ex)
- 保存して,
source ~/.zshrc
これでPATHが追加される.