Gitの超基本コマンド9選
Gitはソフトウェア開発において広く使われるバージョン管理システムです。効果的なGitの使用は、プロジェクトの進行と協力を円滑にし、変更履歴を明確に管理します。ここではGitの基本コマンドを9つ選び、それぞれの機能と使用方法を詳しく解説します。
Git基本コマンド
① ローカルリポジトリ準備: git init
-
使用方法:
git init
-
説明:
git init
コマンドは、プロジェクト一番上のディレクトリにて実行することでGitリポジトリの初期化を行います。またカレントディレクトリに.git
ディレクトリを作成してGitでの管理を可能にします。
② コミット準備: git add
-
使用方法:
git add <ファイル名>
-
説明:
git add
コマンドは、指定したファイルをステージングエリア(コミットに含めるための一時的な領域 別名:インデックス)に追加します。ファイル名に.
を用いるとすべての変更をステージングエリアに追加できます。
③ コミット: git commit
-
使用方法:
git commit -m "コミットメッセージ"
-
説明:
git commit
コマンドはステージングエリアに追加された変更をコミットします。-m
オプションに続いてコミットメッセージを記述します。
④ リモートリポジトリの登録: git remote add
-
使用方法:
git remote add <リモートリポジトリ名> <リモートリポジトリURL>
-
説明:
git remote add
コマンドでリモートリポジトリを登録します。これによりリモートリポジトリへのプッシュやプルが可能になります。
⑤ プッシュ: git push
-
使用方法:
git push <リモートリポジトリ名> <ブランチ名>
-
説明:
git push
コマンドはローカルのコミットをリモートリポジトリにアップロードします。通常、デフォルトのブランチはmaster
またはmain
です。
⑥ プル: git pull
-
使用方法:
git pull <リモートリポジトリ名> <ブランチ名>
-
説明:
git pull
コマンドはリモートリポジトリの最新の変更をローカルリポジトリに統合します。
⑦ 状態確認: git status
-
使用方法:
git status
-
説明:
git status
コマンドはワーキングディレクトリとステージングエリアの状態を表示し、変更されたファイルやコミットされていないファイルを確認できます。
⑧ 変更内容の確認: git diff
-
使用方法:
git diff
-
説明:
git diff
コマンドは最後のコミット以降に変更されたコード内容を表示します。ファイルごとの変更点を確認するのに役立ちます。
⑨ コミット履歴の確認: git log
-
使用方法:
git log
-
説明:
git log
コマンドはコミット履歴を表示します。各コミットにはコミットメッセージと共に一意のID(コミットハッシュ)が割り当てられています。
⑩ 履歴の詳細確認: git log -p
-
使用方法:
git log -p
-
説明:
git log -p
コマンドは各コミットの差分(変更内容)を表示します。コードの変更履歴を詳細に追跡するのに便利です。Qキーで終了できる。
⑪ クローン: git clone
-
使用方法:
git clone リポジトリURL
-
説明:
git clone
コマンドは、リモートリポジトリからローカルリポジトリにプロジェクトを複製するためのgitコマンドです。具体的には、リモートリポジトリ(通常はGitHubなどのホスティングサービス上のリポジトリ)から、そのリポジトリの完全なコピーをローカルマシンにダウンロードし、自分の作業用のリポジトリを作成することができます。
⑫ ブランチ確認: git branch
-
使用方法:
git branch
-
説明:
git branch
コマンドは、現在のブランチ名の前にアスタリスク(*)が付いた一覧が表示されます。また、リポジトリに存在する全てのブランチが表示されます。
⑬ ブランチ作成&移動: git checkout -b <new-branch名>
-
使用方法:
git checkout -b <new-branch名>
-
説明:
git checkout -b <new-branch名>
コマンドは、新しいブランチ「new-branch」を作成し、そのブランチに移動することを意味しています。
⑭ マージ: git merge <マージ先のブランチ名>
-
使用方法:
git merge <マージ先のブランチ名>
-
説明:
git merge <マージ先のブランチ名>
コマンドは、現在のブランチの変更内容が指定したマージ先のブランチにマージされます。
Gitのこれらの基本コマンドは、日々の開発作業において非常に重要です。これらのコマンドをマスターすることで、効率的なコードの管理とチームとの円滑なコラボレーションが実現されます。初心者の方はこれらのコマンドを一つ一つ実践してみて、Gitの基本を身につけましょう。