git-switch-trainerはgit checkoutの使用を禁止して、git switchとgit restoreに慣れるためのコマンドです。
switchとrestoreはcheckoutから分離した機能であり、コマンド名が作業を適切に表現するようになりました。
機能的には大きく変わらないため今まで通りcheckoutを利用しても問題ありません。
既存のユーザよりもこれから学ぶユーザへの学習ハードルを下げるための機能追加と考えると良いと思います。
既存ユーザの方でも新しいコマンドを使いたいという方はcheckoutの癖が抜けきれないと思うので、このツールを使うと矯正することができます。
準備
siwtchやrestoreはGit 2.23で利用できるようになります。
gitのバージョンを確認してください。
git --version
git-switch-trainer
インストール
go get -u github.com/sonatard/git-switch-trainer/
設定
使い方は git のaliasとして git-switch-trainer を設定するだけです。
.bash_profile に以下の1行を追加します。
alias git=git-switch-trainer
設定を読み込みます。
$ source ~/.bash_profile
使用例
$ git checkout master
Error: Use git switch or git restore instead of git checkout.
// aliasを張っている場合も動作します。 gitをg、checkoutをcoとして登録している場合
$ g co master
Error: Use git switch or git restore instead of git checkout.
参考
# ブランチ変更
$ git checkout master
$ git switch master
# ブランチ作成
$ git checkout -b master
$ git switch -c master
# 他のブランチからファイルをリストア
$ git checkout master -- ./path/file
$ git restore -s master ./path/file
おまけ
よりGitコマンドに詳しくなりたい方はこちらもどうぞ
git objectを勉強するためのgit-object-trainerコマンド
こちらは日常業務に支障をきたすのでご使用はほどほどに