iOS15のリリースに合わせてiCloudがiCloud+にアップグレードしました。
その中で「カスタムメールドメイン」という機能が気になったので設定してみました。
最大で5ドメインの3アドレス、計15アドレスが設定可能になります。
無料プラン(5GBストレージ)のiCloudサービスはiCloudのままなので注意してください。
#iCloud側の設定
まずは、iCloudにログインして**「アカウント設定 > カスタムメールドメイン > 管理」に遷移します。
ポップアップでカスタムメールドメイン画面が開くので、「カスタムメールドメインを追加 > 所有ドメインを追加」を選択します。
次に、追加するドメインの使用者を選択します。(あなただけ を選択)
追加するドメインを入力し、「続ける」
入力したドメインの情報が表示されます。
手順2で既存のメールアドレスを追加しますが、(私の場合)追加はありませんでしたので「スキップ」を選択しました。
手順3のドメインレジストラの設定を更新するで「表示」**を選択します。
表示された内容でドメインのレコードを修正します。
##詳細(iCloudのヘルプの内容)
MX:
ホスト:[example.com].
参照先:mx01.mail.icloud.com.
優先度:10
TTL:3600
ホスト:[example.com].
参照先:mx02.mail.icloud.com.
優先度:10
TTL:3600
TXT:
ホスト:[example.com].
参照先:”v=spf1 redirect=icloud.com”
TTL:3600
ホスト:[example.com].
参照先:[設定中に提示されたパーソナル TXT レコード]
TTL:3600
CNAME:
ホスト:sig1._domainkey
参照先:sig1.dkim.[example.com].at.icloudmailadmin.com.
TTL:3600
#ドメインレジストラ(Route53)側の設定
AWSにログインし、**「Route 53 > ホストゾーン > ドメイン名」**に遷移します。
以下のように入力し、レコードを作成します。
Lightsailにドメインを移管して使用している場合は、「Amazon Lightsail > ネットワーキング > DNSゾーン」で設定が必要です。
##MXレコード
:::note warn
値にmx01とmx02を入れてください。
:::
##TXTレコード
:::note warn
画面上では”v=spf1 redirect=icloud.com”はTXTレコードとありますが、SPFレコードに設定する必要があります。
:::
##SPFレコード
:::note warn
”v=spf1 redirect=icloud.com”を設定します。
:::
##CNAMEレコード
:::note warn
レコード名は”sig1._domainkey”を設定してください。
:::
#設定の確認
iCloud側に戻り、手順4の**「セットアップを完了」**から確認を実施します。
以下の表示が出れば完了です。
##失敗の場合
:::note alert
失敗の場合は以下の表示が出ますので、設定を見直してください。
:::
#メールアドレスの追加
完了後の遷移画面の「メールアドレス追加」から追加する事ができます。
追加後すると、自動でFaceTime、iMessage、メールに紐づけられます。
#最後に
今回のiCloud+のアップグレードで独自ドメインのメール運用が比較的安価(130円~)で行えるようになります。
iCloud+を使ってるよって方は是非、試してみてください。