はじめに
オルタネートは、プログラマブルロジックコントローラー(PLC)でよく使用される制御機能の1つです。この記事では、ST(Structured Text)言語を使用してオルタネートを実装する方法について解説します。
使用機材
機種など | |
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PLC | Q02CPU, QX41, QY41P, Q62P, Q38B |
アプリ | GX Works 2 |
I/O割り付けはこちらを参照
オルタネートの実装(ラダー図)
ラダー図でオルタネートを組むと以下のようにM0とM1のa接点とb接点がクロスするような並列回路となります。
ラダー図
(+) (-)
| X1 PLS M0 |
+----| |----------------------------------( )----+
| |
| M0 M1 M1 |
+----| |---|/|----+-----------------------( )----+
| | |
| M0 M1 | |
+----|/|---| |----+ |
| |
| M1 Y71 |
+----| |----------------------------------( )----+
| |
オルタネートの実装(ST言語)
オルタネートを実装するために、以下のST言語のコードを使用します。
(* ボタン1の入力とオルタネート出力の定義 *)
PLS(X1, M0);
(* ボタン1が押されるたびにオルタネートを切り替え *)
IF M0 THEN
M1 := NOT M1;
END_IF;
(* オルタネート出力をランプ1に出力 *)
Y71 := M1;
コードの解説
- PLS(Pulse)命令を使用して、ボタン1の入力信号をM0に割り当てます。
- ボタン1が押されるたびに、M0がONになり、オルタネート出力のM1が反転します。
- M1の状態がY71(ランプ1)に出力されます。
まとめ
この記事では、ST言語を使用してオルタネートを実装する方法について解説しました。オルタネートは、制御システムで信号を交互に切り替えるための便利な機能であり、適切に実装することで効率的な制御が可能となります。