はじめに
こんにちは、@snowqueen_tgです!
データベースの操作方法を調べていると、GUIツールを使う方法と、ターミナルからCLIで操作する方法の両方が出てきます。
「GUIを使った方が簡単そうだけど、CLIも覚えた方がいい?」
「実務ではどちらを使うの?」
このように迷ったことはないでしょうか。
先に結論を書くと、GUIとCLIはどちらか一方を選ぶものではありません。
データの確認や編集にはGUI、サーバー上での操作や自動化にはCLIというように、作業内容によって使い分けるのが現実的です。
この記事では、GUIとCLIの違いと、それぞれが適している場面を整理します。
先に比較結果
| やりたいこと | GUI | CLI |
|---|---|---|
| データを一覧で確認する | ◎ | △ |
| 少量のデータを直接編集する | ◎ | △ |
| テーブル構造を確認する | ◎ | ○ |
| SQLを実行する | ◎ | ◎ |
| 複数の接続先を管理する | ◎ | ○ |
| リモートサーバー上で操作する | △ | ◎ |
| 同じ処理を繰り返す | ○ | ◎ |
| 処理を自動化する | ○ | ◎ |
データを目で確認しながら操作したい場合はGUI、コマンドとして処理を残したい場合はCLIが向いています。
ここからは、それぞれの違いを詳しく見ていきます。
GUIは「画面を見ながら操作する」方法
GUIは、画面上のボタンやメニューを使ってデータベースを操作する方法です。
データベース用のGUIツールを開くと、接続先やデータベース、テーブルなどが一覧で表示されます。
テーブルを選択すれば、保存されているデータを表形式で確認できます。

Navicatでcustomerテーブルのデータを表形式で表示した画面
GUIのメリットは、データベースの状態を視覚的に把握しやすいことです。
例えば、customerテーブルの内容を確認したい場合、対象のテーブルを選択するだけで、顧客名やメールアドレスなどのデータを一覧表示できます。
SQLを実行する場合も、エディターにSQLを書き、結果を同じ画面で確認できます。
SELECT customer_id, first_name, last_name, email
FROM customer
WHERE active = 1;
実行結果が表形式で表示されるため、列や値の関係を確認しやすくなります。
GUIが向いている作業
- テーブルにどのようなデータが入っているか確認する
- 少量のデータを直接編集する
- テーブルのフィールドやデータ型を確認する
- SQLを作成し、実行結果を確認する
- 複数のデータベース接続を切り替える
特に、初めて確認するデータベースの構造を把握したい場合や、データを見ながらSQLを作成したい場合に便利です。
CLIは「コマンドで操作する」方法
CLIは、ターミナルからコマンドやSQLを入力してデータベースを操作する方法です。
MySQLやPostgreSQLなどには、それぞれコマンドラインから接続するためのクライアントが用意されています。
データベースへ接続した後は、GUIと同じようにSQLを実行できます。
SELECT customer_id, first_name, last_name, email
FROM customer
WHERE active = 1;
実行しているSQLは同じですが、結果はターミナル上にテキストで表示されます。
GUIのように画面上でテーブルを選択するのではなく、確認したい情報や実行したい処理をコマンドとして指定します。
CLIが向いている作業
- SSHで接続したサーバー上からデータベースを操作する
- SQLファイルを実行する
- 実行結果をファイルに保存する
- 同じ処理を繰り返し実行する
- シェルスクリプトなどに処理を組み込む
コマンドをスクリプトとして保存できるため、定型作業の自動化にも利用できます。
一方で、コマンドのオプションやデータベースごとの操作方法を覚える必要があります。
また、パスワードをコマンドへ直接記述すると、コマンド履歴などに認証情報が残る可能性があるため注意が必要です。
同じ作業でも向いている方法が違う
ここからは、実際の作業ごとにGUIとCLIのどちらが適しているかを考えてみます。
ケース1:テーブル内のデータを確認したい
顧客から「登録した情報が正しく保存されているか確認してほしい」と問い合わせがあったとします。
この場合、GUIで対象のテーブルを開けば、データを一覧で確認できます。条件を指定して絞り込んだり、必要な行だけを確認したりすることもできます。
CLIでもSQLを実行すれば確認できますが、複数の列や長いテキストを含むデータは、表形式で表示できるGUIの方が確認しやすいことがあります。
データの内容を目で確認したい場合は、GUIが向いています。
ケース2:サーバー上で状態を確認したい
アプリケーションサーバーへSSHで接続し、その場でデータベースの状態を確認したい場合は、CLIが便利です。
GUIツールを起動できない環境でも、コマンドラインクライアントが利用できればSQLを実行できます。
リモートサーバー上で素早く確認したい場合は、CLIが向いています。
ケース3:毎日同じSQLを実行したい
毎日決まった時間にSQLを実行し、結果をファイルへ保存したい場合、GUIで毎回操作する方法では手間がかかります。
CLIなら、実行するSQLや出力先をスクリプトにまとめて、定期的に実行できます。
繰り返し処理や自動化には、CLIが向いています。
ケース4:SQLを作成しながら結果を確認したい
SQLを書きながら何度も実行し、結果を比較したい場合は、GUIのSQLエディターが便利です。
SQLと実行結果を同じ画面で確認できるため、条件を少しずつ変更しながらクエリを調整できます。
ただし、作成したSQLをファイルとして管理し、別の環境でも同じように実行したい場合は、CLIと組み合わせる方法もあります。
SQLの作成にはGUI、保存したSQLの実行や自動化にはCLIという使い分けもできます。
GUIを使ってもSQLは必要?
GUIツールを使えば、すべての操作をボタンだけで行えるように見えるかもしれません。
しかし、GUIを利用する場合でもSQLの知識は必要です。
複雑な条件でデータを検索したり、複数のテーブルを結合したりする場合は、GUI上のSQLエディターからSQLを実行します。
GUIはSQLを使わなくてよい方法ではなく、SQLの作成や実行、結果の確認を支援するための操作環境と考えた方が分かりやすいでしょう。
結局、どちらを使えばいい?
GUIを選びやすい場面
- データを一覧で確認したい
- テーブル構造を把握したい
- 少量のデータを編集したい
- SQLと実行結果を同じ画面で確認したい
- 複数の接続先をまとめて管理したい
CLIを選びやすい場面
- SSH接続先で作業したい
- 同じ処理を繰り返し実行したい
- SQLファイルを実行したい
- 処理をスクリプト化したい
- 定型作業を自動化したい
普段の確認やSQL作成にはGUI、サーバー上での操作や自動化にはCLIという使い分けから始めるとよさそうです。
無料で使えるGUIツールから試してみる
GUIでデータベースを操作してみたい場合は、無料のデータベース管理ツールから試すこともできます。
Navicat Premium Liteは、データの閲覧・編集やSQLの実行など、基本的なデータベース操作に対応したNavicatの無料版です。
Windows、macOS、Linuxで利用でき、MySQL、PostgreSQL、SQL Server、Oracle、MariaDB、Snowflakeに加え、MongoDBやRedisなどのNoSQLデータベースにも一つのアプリケーションから接続できます。
個人利用だけでなく商用利用にも対応しており、1組織あたり最大5ユーザーまで無料で利用できます。
GUIでデータを確認し、必要に応じてCLIも利用することで、作業内容に合った方法を選べるようになります。
まとめ
GUIとCLIは、どちらか一方が優れているわけではありません。
GUIは、データやテーブル構造を視覚的に確認しながら操作する場合に向いています。
CLIは、サーバー上での操作や、繰り返し処理の自動化に向いています。
最初からすべてのCLIコマンドを覚える必要はありません。まずはGUIでデータベースの構造やSQLの実行結果を確認し、繰り返し行う作業やサーバー上の操作からCLIを取り入れていく方法もあります。
作業内容に合わせて両方を使い分けることが、データベース操作を効率よく進めるポイントです。
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