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SES→事業会社 〜マインドセットの変化〜

Last updated at Posted at 2025-06-27

はじめに

お世話になっております!
この度転職を経て、今までと少し異なった環境で働くこととなりました。
そこで、予め今までのマインドセットからの切り替えを行うべく、このような記事を投稿しております!

🔁 1. 意識すべきマインドの変化

  • 成果の「納品」よりも、「継続的価値提供」が重要
    • SESでは成果物納品がゴール → 自社ではユーザー価値の継続的向上がゴール。
  • 「お客様目線」から「ユーザー目線」へ
    • 発注元ではなく、最終ユーザーにとっての価値を考える姿勢が必要。
  • 「仕様をこなす」から「仕様を考える・提案する」へ
    • 上流工程やプロダクト企画にも関与する機会がある。

2. 開発スタイルの違いを理解する

  • ウォーターフォール → アジャイル開発への適応
    • スクラム・カンバンなど、短サイクルでの開発と改善が主流。
  • 長期運用・改善を前提とした設計が求められる
    • 一発納品で終わらず、バグ対応・改善・ユーザーフィードバックがループする。
  • 自分の書いたコードが"運用され続ける"責任を持つ
    • 技術的負債への配慮、保守性・拡張性が重要。

3. 期待される役割の変化

SES経験者がよくやる業務 自社で求められる業務
仕様書通りに開発 仕様の提案・調整
言われた技術で実装 技術選定・調査
テスト工程に参加 自動テスト・CI/CD運用
チーム内で黙々作業 チームと協力・フィードバック文化
納期重視で開発 UX・価値重視で改善重視

4. 技術以外で身につけたいこと

  • プロダクト視点
    • 何を作るか、なぜ作るかを考えられる視座。
  • コミュニケーション能力
    • PM・デザイナー・CSチームとの連携も発生。
  • ドキュメンテーション力
    • コード以外の仕様・技術的意思決定も記録・共有。
  • ユーザー志向
    • 「自分が作りたいもの」ではなく「ユーザーに喜ばれるもの」を意識。

5. キャリアアップの視点

  • スペシャリスト/ゼネラリスト、両方の道がある
    • 技術を極める or プロダクトマネジメントを目指すかの選択。
  • 副業・OSS参加なども経験価値に直結
    • 自社内での実績だけでなく、外部貢献も評価されやすい。
  • 「プロダクトの成果=自分の成果」になる環境
    • 成果へのコミットは報酬・役職にもつながりやすい。

⚠️ 6. ありそうなミスとその対策

よくあるミス 原因 対策
言われたことしかやらない 指示待ちマインドが残っている 「なぜやるのか」を考え、課題提案・改善の意識を持つ
技術的に最短・最速の実装だけを選びがち 短期納期を前提とした経験 中長期の運用・保守を見越した設計やリファクタリングを重視
ドキュメントや設計を軽視する SESでは完成すればOKな風潮が多い 他の開発者や未来の自分のために「残す」意識を持つ
「自社サービス=楽そう」という誤解 客先常駐より働きやすそうな印象 目的達成のために裁量と責任が増えることを理解しておく
仕様の不明点を放置する 客先案件では仕様は固めてから始まる 不明点は積極的に聞き、整理して共有する習慣をつける
プロダクト視点を持たず「実装タスク消化」になりがち システム受託型の開発フローに慣れている 「この機能は誰のため?どんな価値がある?」を常に自問する
フィードバックを避ける/受け身になる 現場での上下関係や評価文化に慣れすぎ フラットな意見交換を歓迎し、技術レビューを成長機会と捉える
ユーザーを意識せずUI/UXを適当に作る エンドユーザーと直接関わらない環境に慣れている 自分がユーザーだったらどう感じるか?と常に想像する習慣を

最後に

自社サービスの開発は、SESのときとかなり勝手が違います。
納品が目的ではなく、リリース後の改善やユーザーの反応までを含めて仕事になります。
「終わらせる」よりも、「育てていく」ことが求められる印象です。

正解が決まっていないことも多く、仕様が曖昧なまま進むこともあります。
最初は戸惑うと思いますが、それは自然なことだと受け止めておきたいです。

ご覧いただきありがとうございました!

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