(2016年時点での内容をアーカイブとして掲載しているため、一部の掲載内容が最新情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。最新のIBM Cloudの情報は IBM Cloud Docs や IBM Cloud アップデート情報 、柔らか層本をご参照ください。)
解決したい課題
ウェブ・サーバーのコンテンツをNFSサーバーで共有すると、高負荷時にはNFSサーバーのパフォーマンス劣化の原因となる課題がある。
ソリューション・パターン
ウェブ・サーバーのローカル・ディスクに、NFSサーバーからコンテンツをコピーして、NFSサーバーの負荷を軽減することができる。
インプリメンテーション
仮想サーバーを起動してNFSサーバーを設定してコンテンツの原本を保存する。
仮想サーバーの注文時に、第一ディスクと第二ディスクは、LOCALディスクかSANディスクを選択できる。LOCALディスクが高速(※参考資料)であるため選択する。
ウェブ・サーバーのコンテンツのアクセス先は、LOCALディスクへ設定する。
ウェブ・サーバーの起動時に、NFSサーバーをマウントして、LOCALディスクへコンテンツをコピーする。
効果
NFSサーバーにアクセスする必要がなく、パフォーマンス劣化の懸念が解決される。
NFSサーバーが停止することで、全体のサービスが停止するような事態を回避できる。
仮想サーバーのLOCALディスクはSANディスクより、また、物理サーバーのSATA,SASディスクなどよりIOPS性能が高いため、ディスク性能問題解決に役立つ。
懸念事項・注意点
コンテンツが更新された場合、ウェブ・サーバーから再度マウントしてコピーするか、rsyncで同期するなどの対応が必要である。
NFSサーバーが停止した場合、コンテンツの更新や、ウェブサーバーの増強ができなくなる。 NFSサーバーの代わりに、オブジェクト・ストレージをCloudFuseでマウントすることで、この懸念を解決できる。
参考資料
1.5.1 仮想サーバーのOSバックアップを取るには?
1.2.2 設定スクリプトの自動実行
5.9 Linuxにマウントするには?
ソフトレイヤー探検隊 第20回 「SoftLayerで利用できるディスクの種類とベンチマーク検証」 2014/9/7