はじめに
第3回となる今回は, [ Laravel 5 IDE Helper Generator ] の導入方法を紹介します。
Eclipse や PHPStorm などの IDE を使用して開発を行う場合の強みは "入力補完" が使えることですが, これらの IDE は Laravel の Facades ( ファサード ) をデフォルトでは補完することができません。それどころか, Facades に "型を解決できません" などの警告が表示される始末です。これでは開発に集中することができません。
今回紹介する [ Laravel 5 IDE Helper Generator ] はこの問題を解消し, 入力補完を利用できるようにしてくれます。導入方法も簡単ですので, ぜひ導入してみてください。
- 第1回 -前編-
- 第01章 事前準備
- 第02章 Laravel 開発環境の構築
- 第1回 -後編-
- 第03章 複数の Laravel プロジェクトに対応 ( サブドメイン利用 )
- 参考サイト紹介
- 第2回
- Laravel 開発環境の構築 ( PHP5.6 + PHP7.0 + PHP7.1 )
- 第3回
- Eclipse で Laravel の入力補完が効くようにする ( laravel-ide-helper )
前提条件
ここでは 第1回 (前編) の 第02章 で作成した [ TestProject ] に [ Laravel 5 IDE Helper Generator ] を導入します。
Eclipse で Laravel の入力補完が効くようにする
まずは仮想マシンを起動しましょう。ターミナル ( Git Bash ) で Vagrantfile があるディレクトリ ( 今回の場合は [ Homestead ] ) に移動してから下記のコマンドを実行します。
slangsoft@win7 MINGW64 ~
$ cd ~/LaravelProjects/Homestead/ <-- 入力 : Vagrantfile があるディレクトリに移動
slangsoft@win7 MINGW64 ~/LaravelProjects/Homestead (master)
$ vagrant up <-- 入力 : 仮想マシンの起動
次に, 仮想マシンに SSH でログインし, [ Laravel 5 IDE Helper Generator ] を導入したいプロジェクト ( 今回の場合は [ TestProject ] ) に移動します。
vagrant@homestead:~$ cd ~/code/TestProject <-- 入力 : [ TestProject ] に移動
プロジェクトのディレクトリに移動したら, 以下のコマンドでインストールします。ここでは仮想環境上にインストールしていますが, VirtualBox の 共有フォルダー機能でローカルにも反映されます。
vagrant@homestead:~/code/TestProject$ composer require barryvdh/laravel-ide-helper <-- 入力
インストールが完了したら, config/app.php の providers 配列にサービスプロバイダを追加します。ここではローカルのファイルを変更していますが, VirtualBox の 共有フォルダー機能で仮想環境上の app.php にも反映されます。
C:\Users\[ユーザー名]\LaravelProjects\TestProject\config\app.php
/*
|--------------------------------------------------------------------------
| Autoloaded Service Providers
|--------------------------------------------------------------------------
|
| The service providers listed here will be automatically loaded on the
| request to your application. Feel free to add your own services to
| this array to grant expanded functionality to your applications.
|
*/
'providers' => [
/*
* Laravel Framework Service Providers...
*/
Illuminate\Auth\AuthServiceProvider::class,
(中略)
Illuminate\View\ViewServiceProvider::class,
/*
* Application Service Providers...
*/
App\Providers\AppServiceProvider::class,
App\Providers\AuthServiceProvider::class,
App\Providers\EventServiceProvider::class,
App\Providers\RouteServiceProvider::class,
/* <-- 追加
* Other Service Providers... <-- 追加
*/ <-- 追加
Barryvdh\LaravelIdeHelper\IdeHelperServiceProvider::class, <-- 追加
],
最後に以下のコマンドでヘルパーファイルを生成します。
vagrant@homestead:~/code/TestProject$ php artisan ide-helper:generate <-- 入力
これだけで入力補完が利用できるようになります。
注意
すでに IDE で作業中のプロジェクトに追加インストールした場合, ヘルパーファイルが読み込まれずに機能しない場合があるようです。対象のプロジェクトを IDE 上から一旦削除し, 再度インポートしなおすことで正しく機能するようになります。