VMware vCenter 6.5からREST APIの操作が可能になったため少し触った部分をメモしておきます。

1. vCenter REST API

1-1. API Explorer

vCenter 6.5以上であれば apiexplorer へアクセスしてAPIの仕様を確認することが可能です。
URLは以下の通りです。

URL
`https://vCenter IP or FQDN/apiexplorer/`

アクセスすると以下のような画面が表示されます。

1-2. API仕様の確認

確認したい項目をクリックします。
例えば VM をクリックしてみます。

すると、APIの仕様が確認できます。

リクエストの方法は TRY IT OUT をクリックすると確認できます。

API Explorerでは curlでの例 や リクエスト先URL レスポンス などが確認できます。

2. REST APIの利用

2-1. シーケンス

REST APIの利用流れは以下のようなイメージになっています。

2-2. APIのベースURL

APIのベースURLは以下の通りです。

API URL
`https://vCenter IP or FQDN/rest`

2-3. サンプルソース

vcenter と password は環境に合わせてください。

# !/usr/bin/env python3
import json
import requests
from requests.packages.urllib3.exceptions import InsecureRequestWarning
requests.packages.urllib3.disable_warnings(InsecureRequestWarning)

vcenter = "vCenter IP or FQDN"
username = "administrator@vsphere.local"
password = "secret"

if __name__ == "__main__":
    # セッション作成リクエスト
    url = "https://" + vcenter + "/rest/com/vmware/cis/session"
    headers = {"Accept":"application/json"}
    r = requests.post(url,
                      headers=headers,
                      auth=(username, password),
                      verify=False)

    # 取得した資格情報をヘッダに反映
    token = json.loads(r.text)["value"]
    headers.update({"vmware-api-session-id":token})

    # VM情報を取得するリクエスト
    url = "https://" + vcenter + "/rest/vcenter/vm/"
    r = requests.get(url,
                     headers=headers,
                     verify=False)

    # 結果を表示
    print("VM情報")
    print(json.dumps(json.loads(r.text), indent=2))
    print()

    # 資格削除リクエスト
    url = "https://" + vcenter + "/rest/com/vmware/cis/session"
    r = requests.delete(url,
                        headers=headers,
                        verify=False)

    print("資格削除結果")
    print(r.status_code)

2-4. サンプルソース実行

実行するとVM情報や資格情報削除結果が出力されます。

$ ./example.py
VM情報
{
  "value": [
    {
      "power_state": "POWERED_ON",
      "cpu_count": 1,
      "memory_size_MiB": 2048,
      "name": "devel",
      "vm": "vm-101"
    },
(snip)

資格削除結果
200

3. 最後に

vSphere APIは基本SOAPで操作する方式でしたが、6.5からREST APIが提供され始めました。
ただし、提供された始めたばかりのためできる事はSOAPよりも少ないです。
ただ、複雑なSOAPよりRESTで操作できた方が簡単だと思うので今後の展開に期待です :-)

4. 参考