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Dataverseの計算式列

Last updated at Posted at 2022-11-09

現在プレビュー段階ではありますが、Dataverseのテーブルで計算式列というものを作成することができます。
今までは、キャンバスアプリだとアプリ側で関数を使ったり、モデル駆動型アプリだとビジネスルールを使ったりして、計算やロジックの設定を行っていましたが、この計算式列を使うと列のデータの種類として数式や関数を設定できます。
実際に作ってみましょう。

計算式列の設定方法

  1. Power AppsのDataverseを開き、対象のテーブルを選択します。
    テーブルの詳細画面、左上の「新規」>「列」をクリックします。
    (もしくは画面右下の+ボタン)

image.png

2.画面右に「新しい列」が表示されるので表示名を入れ、データの種類で「計算式」を選択します。
これが計算式列ですね!

すると計算式を入力する欄が出てきます。ここに入力できるのはPower Fxと呼ばれるPower Platform共通の関数です。

Power Fxの一覧は以下にまとまっています。いろんなことができますね。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/power-fx/formula-reference

計算式列で扱えるのはスカラー関数です。
計算式列で使える関数

例えば、この列に日付を自動で格納できるようにしてみましょう。
UTCToday()を入れてみます。
※ここの計算式は作った後でも編集できます。

忘れずに高度なオプションのスキーマ名は入れましょう。

動作確認

例えばモデル駆動型アプリにこの列を追加します。
計算式列は編集できないので鍵マークがついてますね。
image.png

実際のアプリを起動して、追加されたことを確認します。
image.png

データを入力して、保存ボタンを押します。
image.png

そうすると、自動で計算式列の「注文確定日」は当日の日付が自動で入力されました。
image.png

計算式列で扱えるデータ型

今回は日付を扱いましたが、他にも計算式列で扱えるデータ型がいくつかあります。
Power Fxを使っていろいろできそうですね。

  • テキスト
  • 10 進数
  • はい/いいえ (ブール値)
  • 日付

計算式列で扱える関数型

計算式列で扱える関数型も決まっています。

  • 10 進法
  • 文字列
  • ブール値
  • オプション セット
  • 日時 (TZI)
  • 日時 (ユーザー ローカル) (他のユーザー ローカル値および DateAdd 関数との比較に限定)
  • 日時 (日付のみ) (その他の日付のみの値と DateAdd 関数との比較に限定)
  • 通貨
  • 整数、10 進数

計算式列で使える関数

Power Fxも全部使えるわけではなく、扱えるのはスカラー関数です。
以下に使える関数を挙げます。
Abs
And
Average
Blank
Char
Concatenate
DateAdd
DateDiff
Day
EndsWith
Exp
Hour
If
IfError
Int
IsBlank
IsError
ISOWeekNum
IsUTCToday
Left
Len
Ln
Lower
Max
Mid
Min
Minute
Mod
Month
Not
OR
Power
Replace
Right
Round
RoundDown
RoundUp
Second
Sqrt
StartsWith
Substitute
Sum
Switch
Text *
Trim
Trunc
TrimEnds
Upper
UTCNow
UTCToday
Value *
Weekday
WeekNum
Year

まとめ

ビジネスルールのような数式・関数でルールを設定するデータ型:計算式
この機能非常に便利です。駆使してアプリの幅を増やしましょう!

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