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Power Platformサービス選定フローチャート

Last updated at Posted at 2023-06-09

こんにちは。
Power Platformのサービスを選択する上で、選択肢が多くあるので、どういう基準でどのプランを選択するべきなのか、判断が難しいですよね。

今回は、そこの判断基準を補助するフローをご紹介します。
こちらのフロー図については社内のチームで作成したものになります!
ご相談したいことがあれば、私や弊社社員にお問い合わせください。
また、ライセンス情報は日々アップデートされていくため最新の情報でない可能性があります。

目次

今回は以下のサービスについてご紹介します。
Power Apps
Power Automate
Power Automate Desktop
Power Virtual Agents
Power Pages
データソース(Dataverse vs SPO)

詳細を確認したい場合は以下からライセンスガイドをダウンロードして下さい。

Power Apps

ロ―コードアプリ開発サービスPower Appをご検討の際はこちらのフローをお試しください。
「Office 365 付帯版」「Power Apps per App」「Power Apps per User」を切り分けるフローです。
詳細についてはフロー図の後に記述します。

image.png

それぞれのライセンスについて

Office 365 付帯版:Office 365のライセンスに付帯しているPower Appsライセンス(無償版とも呼ぶ)
Power Apps per App:サブスクリプションでアプリ1つずつに対して購入するライセンス
Power Apps per User:サブスクリプションでユーザーごと(作り放題)に購入するライセンス

分岐について補足説明

*1. AI Builder

AI Builderはロ―コード・ノーコードのAIです。Power PlatformソリューションにAIのインテリジェンスを追加できます。

詳細については以下をご参照ください。

*2. Dataverse

DataverseはPower Platform共通のデータベースサービスです。

Dataverseを選ぶべきかどうかというのを後述のデータソース(Dataverse vs SPO)で詳しく説明しております。

*3. オンプレミスデータベースへの接続

オンプレミスデータベースへの接続時に使用する「オンプレミスデータゲートウェイ」は、スタンドアロンライセンス(per app/per user)で使用できます。

*4.ワークフローとビジネスルールについて

Power Appsスタンドアロンライセンス (Power Apps per App/Power Apps per User/Power Apps 従量課金) にはPower Automate の使用権が含まれており、Power Apps アプリに関連付けられたワークフローを自動化するために使用できます。

ビジネスルールとは条件とアクションを組み合わせて、列の値を操作する機能です。

*5. プレミアムコネクタ・カスタムコネクタについて

Office 365 付帯版で使える範囲は標準コネクタと呼びますが、ここに含まれるのはあくまでもOffice機能に関係するものだったり無料でAPI公開されているサービスになります。
プレミアムコネクタはOffice系だけでなく、1000以上のサービスが用意されており、OracleやSAP、Salesforceなどあらゆるサービスが含まれています。

プレミアムコネクタには以下のようなサービスが含まれます。

カスタムコネクタは自分で独自のトリガーとアクションを備えたコネクタを作成し、それをテンプレート化し共有することができる機能です。

Power Automate

ワークフロー自動化のPower Automateをご検討の際はこちらのフローをお試しください。RPAを最初から考えている方は次のPower Automate Desktopのフローをご参照ください。
「Office 365 付帯版」「Power Apps per User or Power Apps per App」「Power Automate per User」「Power Automate per User with Attended RPA」を切り分けるフローです。
詳細についてはフロー図の後に記述します。
image.png

それぞれのライセンスについて

Office 365 付帯版:Office 365のライセンスに付帯しているPower Automateライセンス(無償版とも呼ぶ)
Power Apps per User or Power Apps per App: Power Appsに付帯するPower Automateライセンス
Power Automate per User:サブスクリプションでユーザーごと(フロー作り放題)に購入するライセンス
Power Automate per User with Attended RPA:「Power Automate per User」の権利にプラスでRPAが使えるライセンス

詳細については以下をご参照ください。

分岐について補足説明

*1. AI Builder(再掲)

AI Builderはロ―コード・ノーコードのAIです。Power PlatformソリューションにAIのインテリジェンスを追加できます。

詳細については以下をご参照ください。

Power Automate Desktop

RPA系のPower Automate Desktopをご検討の際はこちらのフローをお試しください。
「Office 365 付帯版」「Power Automateクラウドフロースタンドアロン」「Power Automate per User with Attended RPA」「Power Automate per User with Attended RPA+無人アドオン」を切り分けるフローです。

詳細についてはフロー図の後に記述します。
image.png

それぞれのライセンスについて

Office 365 付帯版:Office 365のライセンスに付帯しているPower Automate Desktopライセンス(無償版とも呼ぶ)
Power Automateクラウドフロースタンドアロン:Power Automate per UserやPower Automate per Flowなどのスタンドアロン(有償)ライセンス
Power Automate per User with Attended RPA:「Power Automate per User」の権利にプラスでRPAが使えるライセンス

Power Automate per User with Attended RPA+無人アドオン:Power Automate per User with Attended RPAに無人ボットを使える「非アテンド型RPA」アドオンを追加するプラン
「非アテンド型RPA」は以下です。

詳細については以下をご参照ください。

分岐について補足説明

*1. AI Builder(再掲)

AI Builderはロ―コード・ノーコードのAIです。Power PlatformソリューションにAIのインテリジェンスを追加できます。

詳細については以下をご参照ください。

*2. Process Adviser

Process AdviserはPower Automate Desktopのレコーダー機能を使い、業務プロセスの可視化やプロセスマイニングを行うことができる機能です。

Power Virtual Agents

ロ―コードチャットボット開発のPower Virtual Agentsをご検討の際はこちらのフローをお試しください。
「Office 365 付帯版」「Power Virtual Agents スタンドアロン」を切り分けるフローです。
詳細についてはフロー図の後に記述します。

image.png

それぞれのライセンスについて

Office 365 付帯版:Office 365のライセンスに付帯しているPower Virtual Agentsライセンス(PVA for Teams
Power Virtual Agentsスタンドアロン:サブスクリプションで月に2,000 セッションごとに購入するライセンス

詳細については以下をご参照ください。

分岐について補足説明

*1. PVA for Teamsの制限

Office 365 付帯版のPVA for Teamsには以下のような制限があります。
・1チームで利用するボット数が50以上になる
・1ボットで取り扱うトピック数が250以上になる
・24時間以内に、ユーザーあたり10セッション以上を利用
・24時間以内に、6,000以上のPower Platへリクエスト

*2. ボットの展開先

Teams以外の、WebサイトやLINEなど、以下のようなチャネルへボットを展開したい場合はスタンドアロン(有償)ライセンスが必要です。
image.png

*3. プレミアムコネクタ・カスタムコネクタについて(再掲)

Office 365 付帯版で使える範囲は標準コネクタと呼びますが、ここに含まれるのはあくまでもOffice機能に関係するものだったり無料でAPI公開されているサービスになります。
プレミアムコネクタはOffice系だけでなく、1000以上のサービスが用意されており、OracleやSAP、Salesforceなどあらゆるサービスが含まれています。

プレミアムコネクタには以下のようなサービスが含まれます。

カスタムコネクタは自分で独自のトリガーとアクションを備えたコネクタを作成し、それをテンプレート化し共有することができる機能です。

*4. オンプレミスデータベースへの接続(再掲)

オンプレミスデータベースへの接続時に使用する「オンプレミスデータゲートウェイ」は、スタンドアロン(有償)ライセンスで使用できます。

*5.GPTを利用したボットの構築

Power Virtual Agentsに実装されたGPT機能を使用したい場合はスタンドアロン(有償)ライセンスが必要です。
GPT機能には以下のような機能があります。

  • トピックの構築、ボットの設計、変更のすべて自然言語による AI 支援(Copilot)
  • 指定したWebアドレスから、関連する結果を要約(Generative Answers)
    image.png

詳細については以下をご参照ください。

Power Pages

ロ―コードサイト構築のPower Pagesをご検討の際はこちらのフローをお試しください。
「Office 365 付帯版(SharePoint Online)」「Power Pages」を切り分けるフローです。
詳細についてはフロー図の後に記述します。

image.png

それぞれのライセンスについて

Office 365 付帯版:Power PagesではなくOffice 365のライセンスに付帯しているSharePoint Online
Power Pagesスタンドアロン:サブスクリプションで月にユーザー数に応じて購入するライセンス
サブスクリプションプランには2種類あり、ログインして使う「認証済みユーザー」と「匿名ユーザー」でプランが変わります。

詳細については以下をご参照ください。

データソース(Dataverse vs SPO)

データソースにDataverseかSharePoint Onlineをご検討の際はこちらのフローをお試しください。
「Office 365 付帯版(SharePoint Online)」「Dataverse」を切り分けるフローです。

詳細についてはフロー図の後に記述します。

それぞれのライセンスについて

Office 365 付帯版:Office 365のライセンスに付帯しているSharePoint Online
Dataverse:Power Apps、Power Automate、Power Virtual Agents、Power Pages のライセンスを購入したテナントに提供されるデータソース

分岐について補足説明

*1. 様々なデータソースを統合する

Dataverseにはいくつかデータ統合機能があります。これらを利用して、他のサービスですでにためたデータを活用してアプリやワークフローサイトなどを作ることができます。

まとめ

いかかでしたでしょうか。
いろんな選択肢があり、なかなか判断着かないこともあるかと思います。
こちらのフローを参考にしながら、皆さんの今の状況にピッタリのライセンスを活用してください!

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