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Copilot Studioに関するよくある質問

Last updated at Posted at 2024-04-17

(2024/5/28 修正)
(2024/8/06 修正)

こんにちは。
ノーコード・ローコードで生成AIチャットボットを作成できる、大人気のCopilot Studioですが、新しいサービスで情報も少ないため、よくある質問をまとめました。

こちらの記事は投稿時点の情報です。
最新情報は公式ドキュメントMicrosoft Learnでご確認お願いいたします。

ライセンス

Copilot Studioに関連するライセンスについて教えてください。

最新のライセンス情報はライセンスガイドをご参照ください。
英語のライセンスガイドのダウンロードはこちら!
日本語のライセンスガイドのダウンロードはこちら!
(日本語のガイドのほうが遅れて発行されます。)

Copilot Studioに関連するライセンスは3種類あります。(ややこしいですね)

それぞれ概要をお伝えします。

Copilot Studio

スタンドアロンの生成AIチャットボットを作成できるライセンス

Copilot Studio in Copilot for Microsoft365

Copilot for Microsoft365のプラグイン拡張のカスタマイズができるライセンス

Copilot Studio for Teams

生成AIの機能を持たないTeamsに限定展開できるチャットボットを作成できるライセンス

細かい機能の違いは以下のようになります。
image.png

仕様

Copilot Studioの裏側の生成AIモデルは何ですか?

現在、生成型の回答にはAzure OpenAI のモデル GPT-3.5 Turboを利用しています。
※ 将来的にバージョンアップされる可能性があります。

Copilot Studioで扱ったデータはLLMの学習に使われますか?

ユーザーのデータはLLMの学習目的で収集または提供されません。

複数のデータソース・URLを指定した時、どのように結果を返してくれますか?

すべてのデータソースの中で検索し、結果のトップ3を検証、要約した結果を返すようになっています。

ボットにアップロードできるドキュメントの上限(ファイル数や総容量)と指定できるサイトの上限はあるのか?

一つのファイルは512MBまでという制限はありますが、ファイル数の制限はありません。このCopilotが存在する環境のファイル容量の限り追加可能です。
(以前まで制限は3MBでした。)

サイトのURL数は4つまでという制限があります。
トピックのアクションで設定する場合はアクションごとに4つまで設定できます。設計により増やすことができます。

SharePointサイトを取り込んだ場合、何階層まで検索の対象となるのか?ドキュメントライブラリ内のファイルも対象となるのか?また、一般的なサイトの場合、何階層まで対象か?アップロードされているファイルも検索可能か?

SharePointサイト,一般的なサイトを指定する場合同様、2階層まで対象となります。
(SharePointサイトは2階層以上を指定することは可能ですが、現状公式Learnにて「2階層まで」と記載がありますので、こちらに従ってください。)

SharePointサイトのドキュメントライブラリ内のファイル(PDF,Word,PowerPoint)、SharePointページ(モダンページ)が対象となります。(リストは対象外です。)
フォルダで階層構造に分けていても、対象になります。
一般的なサイトに対しても、ドキュメントやファイル検索が可能です。(Bing検索と同様)

消費されるメッセージ数の考え方について教えて

Copilot Studioで消費されるメッセージは、以下のようになっています。

  • 非生成AI(トピック)での回答=1メッセージ
  • 生成AIによる回答=2メッセージ

例でみていきましょう。
例1) ユーザーからの質問に非生成AI(トピック)で回答すると1メッセージです。
image.png

例2) ユーザーからの質問に、リファレンスから生成AIで自動回答すると2メッセージです。
image.png

例3)ボットから挨拶すると1メッセージです。

image.png

登録できるトピックの上限はあるのか?(上限はテナント単位、Copilot Studio単位?)

Copilotごとに 1000という制限があります。

Copilot Studio in Copilot for Microsoft365のプラグインはどの環境にできる?容量を消費する?

何も選択していないと既定環境に誘導されますが、Dataverseの他の環境を選択することも可能です。
Dataverseの容量を消費します。
Copilot Studio in Copilot for Microsoft365のライセンスに付与される既定のキャパシティは、Dataverse データベースが5 GB、Dataverse ファイルが20 GB、Dataverse ログが 2 GB です。(1テナントに1回だけ提供されます。)

Copilot Studio for Teams は Dataverse for Teamsの容量を消費するか?また、Dataverse for Teamsを利用すると、テナント内の既定容量を消費する等影響あるか?

Copilot Studio for TeamsはDataverse for Teamsの容量(チーム当たり最大2GB)を消費します。
Dataverse for Teamsを利用した時、既定容量は消費する等の影響はございません。
image.png

管理

Copilot Studioでの会話履歴はどこに保存されますか?

環境内「ConversationTranscript」テーブルです。

このテーブルのデータを表示するためには最低でも「トランスクリプトビューアー」(Bot Transcript Viewer)のセキュリティロールが必要です。

各Copilot/環境単位で消費した容量の実績を確認することはできるのか?

現状、容量はCopilot/環境単位いずれも標準では見ることができません。(カスタムすることにより可能。)

テナント単位では管理センターから確認が可能です。

現在、Copilot単位ではセッション数、解決率などは確認できます。

CoE StarterKitを使うと環境単位のセッション数や作成者の情報を管理することができます。

標準ではありませんが、カスタムする例を挙げさせていただきます。
環境内の「ConversationTranscript」テーブルの、「type : message」かつ 「role : 0」 のメッセージをカウントする仕組みをPower Automateなどで作成すれば、Copilotが回答したメッセージ消費量を算出できます。

また、今後の予定として、詳細は公式情報がありませんが、使用状況を確認できるレポートが実装される予定です。

誰がどれだけボットに質問したのか、またどんな内容を質問したのかはどこかで確認できるのか?(認証設定したうえで)

セッション分析の項目で、セッションごとに質問内容は確認できますが、ユーザを特定することはできません。

標準ではありませんが、カスタムで見る方法を例として以下2つ挙げさせていただきます。

  • Dataverseに格納する方法
    認証設定をしていれば、UserIDを取得できるため、そちらを用いてDataverseにユーザーの情報を履歴情報として格納可能です。
  • Azure Application Insightsを使用する方法
    認証設定をしていれば、その情報を引き渡しAzure Application Insightsでカスタムする方法があります。

各環境(デフォルト環境、個別環境)でCopilot Studioを作成できる上限はあるのか?あるいは設定できるのか?

公開情報には明確な上限に関する情報はございません。Dataverseの容量は消費しますのでDataverse容量に依存します。Copilot単位では制限設定はできません。

テナント内のメッセージ容量を使い切った場合、どうなるのか?(継続して利用でき、従量課金される?)

自動的な従量課金はされず、ある程度の超過使用は許可されますが、継続的に超過し続けると機能が徐々にブロックされます。

Copilot Studio/環境単位で利用可能容量を設定することは可能か?事前通知設定はできるのか?(例:月の上限値の80%を超えたら指定したアドレスに通知する等)

環境単位で利用可能容量を設定することが可能です。

容量超過前の通知設定はできません。

管理者側でボット(Copilot)の公開先を制御することはできるか?

DLPポリシーの設定を行うことで、環境ごとに制御することが可能です。
image.png

Copilot Studioに該当するDLPポリシーはどういうものがあるか?

Copilot StudioのDLPポリシーには以下のような種類があります。お客様の環境で適用内容はご検討ください。

  • ボットの公開先制御
  • 認証設定制御
  • スキル制御

設定例もご参考リンクがありますので、ご確認ください。
例: DLP を利用して Microsoft Copilot Studio コパイロットにエンドユーザー認証を要求する
例: DLP を使用して Power Platform コネクタをブロックする
例: DLP を使用して Microsoft Copilot Studio コパイロットからの HTTP リクエストをブロックする
例: DLP を使用して Microsoft Copilot Studio コパイロットのスキルをブロックする

Copilot Studio for Teams の使用を制限したいです。

Teams管理センターから制限可能です。

右上の[Action]>[Block app]から設定します。
image.png

セキュリティ

日本環境で生成AI機能を利用するためには、ボットを作成する環境の設定を変更する必要がある(「リージョン間でデータを移動する」/「Bing検索の使用条件」)が、これを有効にすることで気にしないといけないことはないのか?

「リージョン間でデータを移動する」にチェックを入れると、一時的にUSのデータセンタで処理が行われ、結果は日本のデータセンターで受け取ります。USデータセンタでの処理データは破棄されますので、結果的に環境のリージョン外にデータは残りません。
「Bing検索の使用条件」にチェックすると一般的なBing検索のプライバシー・ポリシーに乗っ取りますので、Bingのシステムに検索ワードなどの情報が送信されます。ただ、基本的な検索エンジンの操作と同じになりますので、ご安心ください。

オプトアウトは可能なのか。

生成AI機能のオプトアウト可能です。

通信経路は、インターネットを経由しないのか。

通信はMSバックボーン経由ですが、Web検索(Bing検索)をRAGとする場合はインターネットからの情報を取得する通信は発生します。
Copilot Studio で作成したCopilot からAzure OpenAI への通信経路はMSバックボーン経由でありインターネットを経由しません。

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