ポエムです。
エンジニアの楽しさ
僕も含めエンジニアを職業にしている人は「もの作りの楽しさ」を知っていると思います。
「開発したアプリケーションが上手く動いた」
「セットアップしたルーターでネットワークが繋がった」
「AIモデルを作って画像を分類することができた」
といった成功体験を積み重ねることで、エンジニアという仕事の楽しさを少しづつ覚えていけると思います。
このような成功体験を積むためには、ある意味で"キャズムを超える"必要があると考えています。

(出典 https://www.onemarketing.jp/contents/chasm_re/)
IT業界やコンピュータサイエンスの領域の広さと奥深さは計り知れません。個人的には「海より広くてマリアナ海溝よりも深い」とすら思っています。
ただ、色々な知識や経験から点と点が繋がって線になったり、後になって「こういうことか!」と思うようなことが多くあると思います。
そういった意味でエンジニアとして「仕事が楽しい」と思えるようになるには、どうしても最低1~2年程度の期間は必要になる人は多いのではないかと思います。
エンジニアは専門職である
言わずもがなエンジニアは専門的なスキルを必要とする職種です。
でも、それはエンジニアに限ったことではありません。
マーケティングや営業などの非技術職種においても世の中のトレンドや社会情勢の動向などをキャッチアップして価値を創出し続けるのは難易度が高いことだし、だからこそ専門職種として重宝されることだと思います。
エンジニアとして生きていくこと
「常に勉強していないとエンジニアとしてやってはいけない」
「勉強するのが大変だと思うならエンジニアに向いていない」
「休日も進んでプログラミングするぐらいじゃないと」
上記のような意見はもちろん完全に間違った話ではないし、時には正論であるのは確かです。
しかし「勉強が続けられないならエンジニアに向いていない」「辞めたほうがいい」といった物言いは新規参入者の拒絶でしかありません。結果として、長期的にはエンジニア市場の停滞を招く可能性すらあると考えます。
「勉強することが楽しいと思える人」は僕からしたら単純に羨ましいです。僕にとって「勉強」はそれ自体が目的にはなりにくい。
勉強するとは新しい技術を知ることや既知の知識をアップデートすることで、それによって例えば「これまでよりも良い設計ができるようになる」とか「品質の高い成果物を作れる」ことを期待しています。もっと言えば、その先の仕事に繋げた金銭的なリターンをモチベーションとしています。
色んな考え方や個性があって良いと思います。全員が常に勉強しかしていなくて排他的な界隈って気持ち悪いです
駆け出しエンジニアの方々へ
筆者がエンジニアになった最初の数年間はどうしても楽しくない期間や"何とも言えない不安感"を覚えたことがありました。
「先輩の話しているあらゆる単語が分からない」「こんな雲の上のような人がいるのか」と思ったことがありました。
ただ、何とかエンジニアになって10年が経ちました。
世の中にはインターネット黎明期から好きでコンピュータを扱ってきたり、幼少期から好奇心でプログラミングを始める人たちがいます。
あらゆるジャンルの解説書やもちろんQiitaすら存在しない時代に、手探りで作って覚えてITの世界を先導してきた人が存在します。
そういった人たちに追いつけるかは分かりません。
(少なくとも自分には追い付けないと思っている)
それでも僕はエンジニアの仕事は楽しいし好きだし、今ではエンジニアである自分に少しは誇りを持てるようになりました。
駆け出しエンジニアの皆さんにおかれましても、普段から「楽しい!」と思いながら技術を覚えていって頼もしいエンジニアになってくださることを祈っています。