はじめに
こんにちは。KIYO Learningでスタディングの開発をしている @skoda007 です。
使ってみようと思った経緯
弊社ではBacklogを日々の業務で利用しています。
開発を行っている時やMTG中に「この仕様ってどこに書いてあったっけ?」「Wikiのどこに情報をまとめていたっけ?」となることがありました。
そして、毎回チケットやWikiの中から検索しなくても良いよう必要に応じてブックマークしていました。
作業が楽になる方法を調べてみると、Backlogの公式MCPサーバーが公開されている記事を見つけました。
これを使って簡単に取得できたら嬉しいなぁと思い、使ってみました。
VSCodeにBacklog MCPサーバーを追加する
1. VSCodeでMCPを使えるように設定する
下記のリンク先を参考にVSCodeでMCPを使えるように設定する。
2. MCPの設定をする
- 特定のワークスペース内に追加する方法
- ユーザー設定に追加する方法
リンク先にも注意書きされていますが、
信頼できるソースからのサーバーのみを追加し、起動する前に発行元とサーバーの構成を確認してください!
3. Backlog MCPサーバーから利用するAPIキーを発行する
Backlogの個人設定にある「API」からAPIキーを発行できます。
下記のリンク先も合わせてご参照ください。
4. Backlog MCPサーバーを追加する
"env"の中に記載されている BACKLOG_DOMAIN と BACKLOG_API_KEY の設定値は、ご自身の情報に書き換えてください。
この設定では、Backlog MCPサーバーがDockerで動作するため、Dockerを使用できるようにしておく必要があります。
"servers": {
"backlog": {
"command": "docker",
"args": [
"run",
"--pull", "always",
"-i",
"--rm",
"-e", "BACKLOG_DOMAIN",
"-e", "BACKLOG_API_KEY",
"ghcr.io/nulab/backlog-mcp-server"
],
"env": {
"BACKLOG_DOMAIN": "your-domain.backlog.com",
"BACKLOG_API_KEY": "your-api-key"
}
}
}
他にもオプションがあるので、Backlog MCPサーバーのGitHubリポジトリをご確認ください。
これでMCPサーバーを利用する準備ができました。
実際に使ってみる
VSCodeのGitHub Copilot Chatの右下にあるモードを「Agent」に変更します。
(VSCode画面のキャプチャ赤枠部分)
VSCodeの拡張機能「GitHub Copilot Chat」のバージョンによって表示位置が異なることもあります。
チャットで下記のような質問を投げてみます。
Backlogでコーディング規約が記載されているWikiのページってどこにある?
結果は以下のVSCode画面のキャプチャのようになりました(一部マスキングしています)。
MCPサーバーがBacklogのAPIを実行する際に、確認ダイアログが表示されますので、必要に応じて許可してください。
該当ページをリンク付きで案内してくれるので簡単に参照できます。
おまけ
VSCodeのGitHub Copilot Chatはカスタマイズした指示の設定もできます。
ページへのリンクがうまく表示されない場合は、カスタマイズした指示で対応できます。
まとめ
Backlogアカウントの権限で使えないAPIもありますが、別の取得方法を提案してくれます。
これで迷わず実行でき、これまでよりもチケットやWikiを探す手間を省けるようになりました。
他にも公式MCPサーバーを公開しているサービスがあるので、使えるものを活用して業務効率を上げていきましょう!
スタディングでは、AIを活用し、利用者が効率的に新たな知識を習得できるよう、日々サービス向上に努めています。
ご興味のある方は、ぜひ下記のリンクをご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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