はじめに
システム資源に負荷がかかった場合のシステムの動作や I/O 帯域の性能値を確認するために、ツールを利用して負荷をかけることができます。本記事では、IBM Power の AIX 環境に負荷をかける方法として、CPU、メモリー、ストレージ I/O に対しては「nstress」、ネットワーク I/O に対しては 「iperf」を利用した方法を紹介します。
nstress について
nstress パッケージを利用することにより、CPU、メモリー、ファイルシステム、ストレージ等、システム上の資源に負荷をかけることでビジー状態を作り出すとともにメモリーやストレージ I/O の帯域 (性能) を知ることが可能です。nstress はシステム負荷を生成する複数のプログラムのパッケージとして提供され、以下が代表的なプログラムとなります (他にも 10 以上のツールがあります)。
ncpu : CPU に負荷をかけるプログラム
nmem64 :メモリーに負荷をかけるプログラム
ndisk64 :ストレージ I/O に負荷をかけるプログラム
iperf (iperf3)
iperf は 2 つのホスト間のネットワーク・パフォーマンス (帯域幅、スループット、パケットロスなど) を測定するツールであり、2 つのサーバ間でクライアントとサーバ、それぞれのモードで稼働させて測定します。
nstress 実行例 (ncpu)
ncpu コマンドを利用して CPU に負荷をかけます。以下、8スレッド同時実行する例となります。
# ./ncpu -p 8
./ncpu - processes=8 snooze=0% hibernate=0 secs forever
ncpu で 8 スレッド稼働させた後に nmon で CPU 資源の状況を確認した結果となります。16CPU スレッド中、8CPU スレッドに大きな負荷がかかっていることが確認できます。

iperf 実行例
iperf3 コマンドを利用してネットワークに負荷をかけるとともに、ネットワークのスループットを確認できます。ここではサーバ間で単一ジョブ(並列度 1)にてネットワーク負荷をかけた場合の帯域が 2.25GB /秒前後となっていることを示しております。
まとめ
本記事では、IBM PowerのAIX環境に負荷をかける方法として、CPU、メモリー、ストレージ I/O については「nstress」、ネットワーク I/O については 「iperf」を利用した方法を紹介しました。是非、ご活用ください。

