##この記事の目的
Chainer2.0では、cupyが独立したりして、プログラムの構成が変わりました。
アップデートする時、少し引っかかったので、覚書レベルだけど手順を書いてみた。
##前提環境
基本的な環境の作り方は、以下のページを参照してください。
Windows10にChainer+CUDA 8.0をインストール
アップデート前の環境
- Windows 10 (64bit)
- Python 3.6.0 :: Anaconda 4.3.0 (64-bit)
- CUDA 8.0
- CUDNN 5.1
- Visual Studio 2015
アップデート手順
####1.Chainerのアンインストール
pip uninstall chainer
####2. CUDNNのアップデート(6.0)
新しいChainerはcupy(CUDA機能を持ったnumpyライブラリ)が分離したので、CUPYインストール時にCUDNNに対するコンパイルが行われます。
現在のcupy(1.0.0.1)は、cudnnのv6.0が必要です。なので、NVIDIAからv6を取得します。
https://developer.nvidia.com/cudnn
注意:メンバー登録が必要です
ダウンロードしたzipファイルを展開して、cudaフォルダ以下のbin, include, libをフォルダごと
C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v8.0
にコピーする。
####3. cupy インストール
pipを使ってインストール
pip install cupy
1分ほどかかる。すんなり終わる場合は、cudnnが認識されていないので環境変数を見直しましょう。
確認作業
python
>>> import cupy
>>> import cupy.cudnn
エラーが出なければ成功です。
####4. chainerインストール
pip install cahiner --no-cache-dir
まとめ
既にcudnn付きの環境で動作させていたので、今回は比較的楽にできたが、
初期環境から作るなら、pathやincludeの環境変数の設定を再度見直す必要がありそうです。
(たぶん、少し簡単になっているはず!?)