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[AWS / EC2 / CUDA] GPU対応のEC2上で、CUDA入りDockerイメージを動かす

Last updated at Posted at 2022-09-16

1. 配置状況

1-1. Hostマシン(EC2)にインストールするもの

1-2. Docker上にあればよいもの

  • CUDA
  • (cuDNN)
  • (python3)

2. Environment

Information
EC2 instance type p2
GPU Tesla K80
docker 20.10.17
docker image nvidia/cuda:11.4.1-cudnn8-devel-ubuntu20.04
nvidia-driver 470.141.03
nvidia-docker 2.11.0

3. install方法

3-1. Hostマシン側

3-1-1. Docker

dockerは公式ドキュメントの通りにインストールしました。
他にいくらでも記事があるので省略。

3-1-2. nvidia-driverのバージョンを確認

次に、どのバージョンのnvidia-driverをインストールすればよいかを、以下のサイトで確認します。

nvidia-driverのどのバージョンを使えばよいかは、利用するGPUの種類によって違います。
たとえば私はEC2のp2マシンを使っていたのですが、以下のコマンドでGPUの種類を確認してみると、tesla K80が載っていることがわかりました。

$ lspci | grep -i nvidia
00:1e.0 3D controller: NVIDIA Corporation GK210GL [Tesla K80] (rev a1)

その場合は、以下のようにセレクトボックスを選択して、検索ボタンを押します。

image.png

すると以下のように、470.141.03というバージョンのnvidia-driverを使うのが適切だと表示されました。

2022-09-08_13h02_28.png

nvidia-driverはコマンド経由でインストールするので、ここでダウンロードボタンを押す必要はありません。

3-1-3. nvidia-driverインストール

公式ドキュメントの「2. Runfile Installers」と書かれているところに従ってやりました。

事前準備

  1. Pre-Installation Requirement
    上記公式ドキュメントの「1.1. Pre-Installation Requirements」をまだ実行していない方は、先にやっておいた方がいいかもしれません。
  2. nouveau無効化
    nouveauというdriverが既にインストールされているマシンでは
    この記事この記事に書かれているような方法でnouveauを無効化しておくとよい。
    nouveauが動いているかどうかは以下のコマンドで確認できるので、何か表示されたら無効化を先に行っておこう。
$ lsmod | grep -i nouveau

インストール開始

公式ドキュメントの2. Runfile Installersに従ってコマンドを実行していきます。

nvidia-driverのインストール時は、シェル上にUIっぽいものが出現して、対話的にインストールを進めることになる。
以下のような感じ。

$ sudo sh ./NVIDIA-Linux-x86_64-470.141.03.run ..............
Verifying archive integrity... OK
Uncompressing NVIDIA Accelerated Graphics Driver for Linux-x86_64 470.141.03..................................................

もうちょっと待つと、以下のようなUIが出現する。
teraterm上で上記コマンドを実行した場合

image.png

ここでは、キーボードを使って対話的にインストールを進める感じになる。

3-1-4. nvidia-dockerインストール

nvidia-dockerも公式のインストール手順に従ってインストールしました。
コマンドひたすら打つだけ。私は全部コピーandペーストでも正常にインストールできました。

Dockerコンテナ内じゃなくて、ホストマシン(EC2)側にインストールしてねo(。>∆<)o

3-2. Docker側の準備

CUDAcuDNNについては、これらがインストール済みの専用docker imageがあるので、それを利用しました。

3-2-1. CUDAバージョン選択

先ほどのnvidia-driverのバージョン確認の画面では、tesla K80を選択するとCUDAバージョンについては11.4までしか選べませんでした。

tesla K80は若干古いんでしょうかね。
少なくとも、あの画面で選択可能なCUDAバージョンのうちのどれかを選ぶのが良さそうです。

...という経緯から、CUDAのバージョンは11.4系にしました。

3-2-2. Docker image選択

選択可能なdocker imageはここで探しました。

私の場合は、CUDA 11.4系で、更にcuDNNを使いたいのと、なるべく新しいUbuntuにしておきたかったので、nvidia/cuda:11.4.1-cudnn8-devel-ubuntu20.04を選びました。

3-2-3. Dockerfile作成

そして、こんな感じでDockerfileを作成すればOK。

Dockerfile
FROM nvidia/cuda:11.4.1-cudnn8-devel-ubuntu20.04

...

cuDNNが不要な場合は、cuDNNなしのイメージもあるっぽいので、それを利用しよう。
あとはいつも通りDockerをbuildするだけ。

4. install結果の確認

4-1. nvidia-driverのバージョン確認

これはホストマシン側(EC2)で実行します。
nvidia-driverはEC2側にインストールしましたよね?|・ω・`)コソッ

$ cat /proc/driver/nvidia/version
NVRM version: NVIDIA UNIX x86_64 Kernel Module  470.141.03  Thu Jun 30 18:45:31 UTC 2022
GCC version:  gcc version 9.4.0 (Ubuntu 9.4.0-1ubuntu1~20.04.1)

4-1. nvidia-dockerのバージョン確認

これもホストマシン側(EC2)で実行。
nvidia-dockerもEC2側にインストールしましたよね?|・`ω・´)チラリッ

$ nvidia-docker version
NVIDIA Docker: 2.11.0  # <----- ここに1行追加されてる
Client: Docker Engine - Community
 Version:           20.10.17
 API version:       1.41
 Go version:        go1.17.11
 Git commit:        100c701
 Built:             Mon Jun  6 23:02:57 2022
 OS/Arch:           linux/amd64
 Context:           default
 Experimental:      true

Server: Docker Engine - Community
 Engine:
  Version:          20.10.17
  API version:      1.41 (minimum version 1.12)
  Go version:       go1.17.11
  Git commit:       a89b842
  Built:            Mon Jun  6 23:01:03 2022
  OS/Arch:          linux/amd64
  Experimental:     false
 containerd:
  Version:          1.6.8
  GitCommit:        9cd3357b7fd7218e4aec3eae239db1f68a5a6ec6
 runc:
  Version:          1.1.4
  GitCommit:        v1.1.4-0-g5fd4c4d
 docker-init:
  Version:          0.19.0
  GitCommit:        de40ad0

4-3. 全体の動作確認

これまでインストールしてきたものは相互に関連し合っているので、全体が正常に動くかを確認します。
以下のコマンド実行前に、docker buildしておくとよいです。

nvidia-dockerを実行する必要があるので、以下のコマンドもホストマシン側(EC2)で実行しますよ!|電柱|∀゜`)ジー

# docker image名は各自で変更してね
$ nvidia-docker run --rm --gpus all nvidia/cuda:11.4.2-cudnn8-devel-ubuntu20.04 nvidia-smi
Thu Sep  8 04:39:31 2022
+-----------------------------------------------------------------------------+
| NVIDIA-SMI 470.141.03   Driver Version: 470.141.03   CUDA Version: 11.4     |
|-------------------------------+----------------------+----------------------+
| GPU  Name        Persistence-M| Bus-Id        Disp.A | Volatile Uncorr. ECC |
| Fan  Temp  Perf  Pwr:Usage/Cap|         Memory-Usage | GPU-Util  Compute M. |
|                               |                      |               MIG M. |
|===============================+======================+======================|
|   0  Tesla K80           Off  | 00000000:00:1E.0 Off |                    0 |
| N/A   46C    P0    60W / 149W |      0MiB / 11441MiB |    100%      Default |
|                               |                      |                  N/A |
+-------------------------------+----------------------+----------------------+

+-----------------------------------------------------------------------------+
| Processes:                                                                  |
|  GPU   GI   CI        PID   Type   Process name                  GPU Memory |
|        ID   ID                                                   Usage      |
|=============================================================================|
|  No running processes found                                                 |
+-----------------------------------------------------------------------------+

上記のような表が表示されれば、無事動いているということです。

5. 起動コマンドの注意点

# ダメだった...
$ docker run -it ....

# こうすればOK
$ nvidia-docker run -it ....

上記の通り、いつも通りdockerコマンドを使うと、私の場合はGPUが認識されませんでした。要注意です。nvidia-docker run ...としておくのが良さそう。

(+α) 皆さんなら大丈夫だと思いますが、nvidia-dockerをインストールした後に sudo systemctl restart docker くらいは実行して、docker daemonの再起動はしておいた方がいいかもしれません。

6. 思ったこと

これだと、docker-composeと連携させるの難しいな...

んーーーいや、最近はdockerのアップデートによってコマンドの打ち方が変わって、docker composeみたいな打ち方に変わったから、nvidia-docker compose upとかできるのかも....?

未確認ですが、良い方向に進んでいると期待しています。

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