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Web開発環境でレトロゲームエンジンPyxel使ってみた

Last updated at Posted at 2024-02-16

はじめに

レトロゲームエンジンのPyxelがWebで実行できるようになりました

つまり、ローカルにPyxelをインストールしなくても、GitHubの機能と組み合わせればブラウザで開発を完結できます

今回は、Github Devを使ってコーディング、GitHub Pages、GitHub Actionsを使ってリリース(デバッグ)して開発をしてみました

良かった点

  • ブラウザとGitHubアカウントさえあれば、開発環境を用意する必要がありません
  • 開発中のゲームをすぐに試してもらえます

悪かった点

  • Pyxel付属のリソースエディタが使えません
  • selfや()を忘れるなどの細かいミスが増えます
    • GitHub Codespaceを使えば解決できるはずです
  • mainブランチに直接commitして開発する必要があり、複数人で開発できません

準備

1. GitHubリポジトリの作成

GitHubを無料プランで利用している場合は、リポジトリの公開設定はpublicにする必要があります

2. ひな形ファイルの作成

次の二つのファイルをリポジトリに作成します

  • index.html
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/gh/kitao/pyxel/wasm/pyxel.js"></script>
<pyxel-run root="." name="main.py"></pyxel-run>
  • main.py
import pyxel

class App:
    def __init__(self):
        pyxel.init(160, 120)
        self.x = 0
        pyxel.run(self.update, self.draw)

    def update(self):
        self.x = (self.x + 1) % pyxel.width

    def draw(self):
        pyxel.cls(0)
        pyxel.rect(self.x, 0, 8, 8, 9)

App()

プログラムはPyxel公式ドキュメントに記載されているものを参考にしています

3. GitHub Actions&GitHub Pagesの設定

リポジトリのSettingsのPagesに移動します

SourceとしてGithub Actionsを選択します

image.png

次にStatic HTMLConfigureを選択します

デフォルトの設定のまま、Commit changesを選択します

以上でGithubの設定は完了です

4. GitHub Actionsが実行されることを確認する

ActionsのWorkflow一覧から、一番新しいものを選択します

deployCIのURLにアクセスするとデモアプリが動いていることが確認できます

image.png

開発の進め方

コーディング

リポジトリのCodeが表示された状態で.キーを押すか、URLのgithub.comgithun.devに変更することでGitHub Devを起動できます

main.pyに作りたいゲームのプログラムを書いていきます

動作確認(デバッグ)

ゲームの動作確認を行うときはエディタの左側のタブのソース管理から、コミットメッセージを書き、コミットとプッシを選択します

image.png

PushされるとCIが実行され、公開されているゲームが更新されます

ゲームが公開されているURLにアクセスしてゲームの動作を確認します

キャッシュが残っているとゲームが更新されないため、キャッシュをクリアする必要があります

エラーの確認

文法エラーはゲームの起動時に表示されます

実行時エラーは開発者ツールのConsoleから確認できます

image.png

print関数等によって出力した文字もConsoleに表示されます

まとめ

今回はGithubの機能を活用して、ブラウザだけでゲーム開発を試みてみました

いくつかの制約はありますが、簡単なものであれば十分開発できそうです

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