はじめに
JetBrains Monoは、同JetBrains製IDEのデフォルトフォントに選ばれたこともあり、よく見るようになりましたね。
そんなこのフォントですが、つい先日新たにv2.304がリリースされたみたいです。
実に約1年とちょっと振り。
入手はこちらからできます。
さて、Changelogを読んでいるとスタイルセットに関する記述が気になりました。
ss**
やcv**
で変更できるみたいですが、具体的にどれがどの文字を変更するのかが分からなかったので、自分の分かる範囲でまとめてみました。
※公式で記述されているのを見逃していたら、教えていただけると嬉しいです。
Wikiに追加されていました。
変更箇所
ss**
シリーズ
まずは、ss**
で変更できるものについて。
セット | 概要 |
---|---|
ss01 |
プレーンテキストでより良く見える |
ss02 |
狭い行間でより良く見える |
ss20 |
f の横棒の高さを他の小文字と揃えた |
数字、記号は特に違いが見られなかったので省略。
ss01
とss02
の記述に関しては、v2.300のChangelogから引用しました。
セット | 概要 |
---|---|
ss19 |
合字の別パターン |
No Liga |
(比較用)合字なし |
これは
『合字からもとの文字の組み合わせは想像できるべき』
と言った主張(意訳)から作られたみたいですね(Issue #287)。
単に合字を無効にしているだけかと思いきや、スペーシングは調整されているような……?
cv**
シリーズ
次に、cv**
で変更できるものたちです。
左側に設定前(デフォルト)、右側にcv**
の各値を設定した後のものを出しています。
それぞれ以下のように変更されています。
セット | 違い | その他補足 |
---|---|---|
cv01 |
l の下側 |
|
cv02 |
t の下側 |
|
cv03 |
g のデザイン |
|
cv04 |
j の下側 |
|
cv05 |
l の下側 |
|
cv06 |
m の真ん中が下までついているか |
|
cv07 |
w 、W の真ん中が上までとどいているか |
|
cv08 |
k の縦線への付き方 |
K は変わらなかった大文字 K も変わってました(画像は下へ) |
cv09 |
f の下側 |
|
cv10 |
r のデザイン |
|
cv11 |
y の下側 |
|
cv12 |
u の右下 |
|
cv14 |
$ のデザイン |
|
cv15 |
& のデザイン |
関連する合字も変わっている模様 |
cv16 |
Q の下側 |
|
cv17 |
f の上側 |
|
cv18 |
2 、6 、9 のデザイン |
|
cv19 |
8 のデザイン |
旧バージョンの8 に戻す |
cv20 |
5 のデザイン |
旧バージョンの5 に戻す |
cv13
はどこが変わっているのかわかりませんでした。
【追記】
大文字K
もしっかり変わってました。すみません。
なぜ気づけなかった……。
その他の違い
Changelogから記述は見つかりませんでしたが、大文字のJ
の上側のセリフがなくなってますね。
特にStylistic Setで変更もできない模様。
おまけ:VSCodeでStylistic Setを使う
editor.fontLigatures
に文字列型で指定すると、VSCode上で反映させられます。
"editor.fontLigatures": "'cv07', 'cv11'"
よろしければ、私が書いたこちらの記事も参考にしてください。
おわりに
まだまだStylistic Setに対応しているエディタは少ない気がしますが、今後どんどん使える場所が増えて、より自分好みのフォントスタイルを使えるようになるといいですね。