AWSコワイ
Student Developer Pack - GitHub Education
Amazon Web Serviceは学生としてGitHub Student Developer Pack経由で登録すると,12ヶ月間有効な75-150ドルのクレジット(使用料の請求が発生しない無料利用枠)が付与されます.
しかしながら,EC2などのサービスでインスタンスを立ち上げたことを忘れたまま有効期限を過ぎると,自動でサービス停止をすることもなく,きっちり使用料を請求されます.初心者のミスで意図せずAWSから高額請求を受けた話はよく聞く話です(交渉次第で免除される場合もあるそうですが).必要以上にAWSを怖がることはないかもしれませんが,それでもビギナー学生は使い始めるとなかなか安心できません.
参考
学生目線のパブリッククラウド
経験が浅く経済力も無い学生目線で他のパブリッククラウドも検討してみましょう.
パブリッククラウドとしてはAWSが一番有名ですが,学生を囲い込むためにMicrosoftやAlibabaはかなりの大盤振る舞いをしています.Googleも学割はありませんが大きな無料利用枠を提供してくれるので,運用方法によっては良い候補です.
Microsoft Azure
学生 - Azure の無料アカウントを今すぐ作成 | Microsoft Azure
Microsoft Azureなら学生認証すればクレジットカード登録不要!
無料枠を超過した分は学生に付与される12ヶ月間有効な100ドルのAzureクレジットから差し引かれ,それを超過するとサービスが自動停止するそうです.
クレジットは学生の間は毎年更新できると明記してくれているのも嬉しい。
Azure for Students を来年もう一度入手することはできますか。
はい。まだ学生であれば、別の ¥11,200 Azure クレジットに更新できます。更新時期 (サインアップの年次応当日から最大 30 日前) が来たら、通知をお送りいたします。学生アカウントを再検証するだけで、追加の Azure クレジットが付与されます。未使用のクレジットを譲渡することはできません。
さらに特筆すべき点として、学生認証後にEducation HubというページからVisual Studio Enterprise 2017やWindows 10 Educationがダウンロードできます。試しにWindows 10をVirtual Boxでセットアップしてみましたが、これ利用制限とかあるんでしょうか。普通に使えます。
学生目線で考えるとAzureは最も親切なパブリッククラウドではないでしょうか.
Alibaba Cloud
Student Discount | Education Discount | Alibaba Cloud for Education
特筆すべき点は$0.99/yearという破格でElastic Compute Service(仮想サーバー)が1年間使えることです。
$0.99は定額前払いなので少なくとも1年間は安心して利用できます.
クレジットカード登録は必要ですが,PayPal支払いに対応しているところがちょっとうれしい.
スペックは
- CPU: 2 Core
- メモリ: 4GB
- ストレージ: 40GB
- データ転送量: 600GB
なので、場合によってはレンタルサーバーやVPSを契約するより圧倒的高コスパであることがわかります。
このスペックなら月額1ドルでも安いと思いますが,年額1ドルはちょっと常軌を逸した価格設定ですね.
ただし、コンソールも基本的に英語か中国語なので、自信の無い学生はAWSやAzureで慣れてからのほうが良いかもしれません。
Google Cloud Platform
日本の学生を優遇してくれる制度自体はありませんが、GCPの常時無料枠の中にはGoogle Compute Engine(仮想マシンサーバー)が含まれているのでGCPは個人的によく使います。サーバーが担う機能の実装をよしなにしてくれるFirebaseも無料枠がかなり大きいので、サーバーレスでアプリを作ってみたいときに良いと思います。
GCPは学割が無くとも無料で小規模なアプリを常設したいときに重宝するのではないでしょうか。
ただし,GCPはクレジットカード登録が必要な従量課金制なので,料金のアラート設定やGCPからのメールチェックに気を配る必要があります.
Amazon Web Service
ここまでAWSを下げる感じになってしまっているので補足しますが,AWSもAWS Educate Starterアカウントとして登録すると,クレジットカード登録不要で触ってみることができます.無料枠を超過すると自動的にアカウントが閉鎖されるので安心です.ただし,付与されるクレジットが少なくなるという制約はあります.
AWS Educate Starterアカウントは通常のAWSアカウントとは異なるので登録時に注意しましょう.
パブリッククラウド最大手ですし,AWSのスキルを身につけておくのは悪い選択ではありません.
学生という身分を最大限に活用しよう
学生は大学などの教育機関が発行するメールアドレスを登録することで、さまざまなソフトウェアやサービスを無料あるいは割安に使うことができます。アプリ開発 & 研究 & 学習のための環境を作る上で、このチャンスを利用しない手はありません。
19卒だって今月いっぱいであれば滑り込みで間に合う可能性があります!
社会が若者に投資してくれているのです.
この機会をしっかり利用していきましょう!