はじめに
このエントリは、初挑戦カレンダー Advent Calendar 2025 の 1日目記事です。
https://qiita.com/advent-calendar/2025/silvia
今年、Twitterで何か主張したかったことを拾いながら記事を書いていきます。
本文
私は今年で41歳である。
去年の忘年会で友達が、「高校の時にあんまり勉強しなかったから未だに微積とかわからん、もっと勉強したかった」
みたいな話をしていた。
その友達は中学生の時まで、常にクラスのトップに居るくらい勉強ができるやつだった。
私ともう何人か、いつもその後塵を拝んでいたことを覚えている。
しかし、彼は進学校へは行かなかった。
農業をしたい、という目標があったからだ。
彼は市内で最も偏差値の低い農学校へ進学した。
その後、彼はその地頭の良さを武器に、底辺高校から筑波大学へ進学するという
学校始まって以来の快挙を成し遂げた。
そんな彼が、もっと勉強したかったと言った。
その言葉の重みは私にはわかるはずもなく、彼もそこまで重い意味で放った言葉ではなかったと思う。
しかし、人生を選択する後悔というのは得てして重いものである。
だから私はこう言った。
勉強なんかいつやったっていいのだ。 と
私は会社でほぼ毎週、技術系の勉強会を開催している。
参加者は少ないが、私の持っている技術を伝えられる場があるというのは嬉しい。
技術を伝えるとともに、勉強会の中で私も知らない事は往々にしてある。
また、以前Unityを触った時に、物体を目的の方向へ移動させるための手段として、
ベクトルというものに触れた。
ベクトルとは高校2年で習う概念である。
私は当時、ベクトルと言う意味をあまり理解できていなかった。
しかし、Unityを前にしたとき、すっとその概念が頭の中に蘇って来たのだ。
それと同時に、ああ、ベクトルってこういう時に使うのだなと理解できた。
更に、別のゲームを解いている時に、線形代数について触れることがあった。
ある特定の組み合わせを探索するときに、線形代数というのは使うのだという事を知った。
大学一年の時、私はこの学問を全く理解できなかった。
そんな中で、勉強をするのは、必要になってからでも十分間に合う。
と私は認識した。
だから、勉強なんていつやったっていいのだ。
Unityで適当なゲームを作るときに、加速度ベクトルのX成分とY成分を三角関数で計算して、
現在向いている方向へ加速するプログラムを書いたっていいのだ。
今から線形代数の教科書を買って、寝る前や電車の中で読んでもいいのだ。
とかそんな話をしたが、もしかしたら彼が言いたかったのは、
もうそんな暇はないんだ、という事だったのかもしれない。