1
1

SageMaker Code Editorの紹介

Last updated at Posted at 2024-09-18

はじめに

こんにちは。弥生R&D室のsiidaです。R&D室ではSageMakerを使用して機械学習 (ML) のプロジェクトを進めています。SageMakerはMLのための様々な機能が搭載されたサービスであり、データ分析からモデル訓練、ひいてはワークフローの構築まで、SageMakerの中で完結させることができます。

SageMakerは元々JupyterLabのIDEを備えていましたが、こちらはNotebookの実行に最適化されたIDEであるため、データ分析であればともかくモデリングやMLシステムの構築には不向きな点がありました。

そこでCode Editorの出番です。こちらはVSCodeを元に作られたIDEで、事実上ブラウザで動作するVSCodeとして扱うことができます。ターミナルもVSCode同様の扱いとなっているため、あえてターミナルを全画面に表示することでiTermのようなローカルのターミナルと同じように操作することもできます。Vim派のユーザーにもおすすめなツールです。

本日はこのCode Editorの使い方を紹介します。

Code Editorの使い方

02_studio.png

まずはSageMaker Studioを立ち上げます。Studioの立ち上げ方は、こちらの記事をご覧ください。その後、画面左上の"Applications"から"Code Editor"を選択します。

03_codeeditor.png

画面右上の"Create Code Editor Space"を選択します。

04_create_space.png

適当な名前(ここでは"codeeditor-test")を入力し、"Create Space"を押します。

05_run_space.png

しばらく待つと、スペースが作成されます。その後"Instance", "Image", "Storage"などの設定を確認し、"Run Space"を押します。

今回はデフォルトのままで実行しましたが、各種設定を変更することで、より高性能なインスタンスでCode Editorを使用できます。GPUインスタンスを選択することもできるため、Code EditorからLLMを実行することも可能です。

06_open_codeeditor.png

しばらく待つとインスタンスが立ち上がるため、"Open Code Editor"を押します。

なお、高性能なGPUインスタンスなどは人気が高いため、割り当てに失敗することもあります。アドホックな対処法としては、失敗しても何度も"Run Space"を実行し続けることで、いずれ割り当てられることを狙うというものがあります。かなり乱暴なやり方ですが。。。

07_top.png

Code Editorが立ち上がると、あとはVS Codeと同様に扱うことができます。お好きなように環境構築しながら作業にお使いいただけます。

ちなみに、私が作業をする場合には大体次の項目を設定します。

  • "Clone Git Repository"でCode Editor上にリポジトリをクローン(2回目立ち上げ以降は"Open Directory"でローカルリポジトリにアクセス)
  • Themeをダークテーマに設定(画面左下の歯車アイコンから設定可能)
  • ターミナルを起動(画面左上の三本線アイコンから選択)

そのほか、Code Editorの詳細な使い方については、AWSの提供するユーザーガイドをご覧ください。

※終了する際には、Studioの管理画面から"Stop Space"を押してスペースを停止してください。

まとめ

  • Code EditorはSageMakerが提供する、ブラウザ上で動くVS CodeライクなIDEです。
  • Code Editorを使用するには、まずSageMakerドメインが必要です。
  • ドメイン作成後 "Applications and IDEs" から "Studio" を選択し、作成したドメインを指定してSageMaker Studioを起動します。
  • SageMaker Studioでは "Applications" から "Code Editor" を選択し、スペースを作成することでCode Editorに接続できます。

本記事は下記の記事と同じ内容です。 アクセス解析を目的としてマルチポストしています。

[https://tech-blog.yayoi-kk.co.jp/entry/2024/09/11/110000]

弥生では一緒に働く仲間を募集しています。 ぜひエントリーお待ちしております。

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1