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Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上のWEBサーバにドメインを割り当てて接続する

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本稿ではOracleクラウドのインスタンス上に立ち上げたWEBサーバに取得したドメインを割り当て接続する方法を解説します。
インスタンス、WEBサーバは立ち上げ済とします。

ドメインとは

__ドメイン(domain)__とはインターネット上の住所のことです。
IPアドレスが実際の住所ですが、それを人間が認識しやすい形式に置き換えています。

IPアドレス ドメイン
129.111.222.1 sample.com

ドメインの取得

インターネット上でドメインを使用するためにはまずユニークなドメインを取得する必要があります。
今回は無料ドメインサービスを提供している__「Freenom」でドメインを取得します。
https://my.freenom.com/clientarea.php
まずはFreenomにアクセスしてユーザ登録。GmailやFacebookアカウントでもログイン可能です。
oci_dns_20201123_12.png
ログインしたらメニューから
[Services][Register a New Domain]を選択。
oci_dns_20201123_13.png
任意のドメイン名を入力して使用可能か
[Check Availability]__ボタンを押して確認。
使用OKなら取得可能なドメイン一覧が下に表示されます。
XXX.comのような有料ドメインも表示されますが、FREEのタグが付いているものは無料利用可能です。
好きなドメインを選んで[Get it now!]を押下してドメイン取得。
oci_dns_20201123_14.png

DNSとは

__DNS(Domain Name System)__とはインターネットでドメインを管理するためのシステム(サーバ群)で、ドメインとIPアドレスの括り付けを行うデータベースの役割を担います。

DNSゾーンの作成

__DNSゾーン__とはDNSサーバがドメイン名を管理する範囲のことです。
ドメイン割り当てにあたり、OCI管理コンソールでWEBサーバが起動するインスタンスを管理するDNSゾーンを作成する必要があります。詳細は以下のドキュメントにも記載されています。
https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/DNS/Concepts/gettingstarted.htm

OCIコンソールにログインし、メニューから__[ネットワーキング][DNS管理]__を選択。
oci_dns_20201123_01.png
__[ゾーン]__を選択。
oci_dns_20201123_02.png
__[ゾーンの作成]__を選択。
oci_dns_20201123_03.png
手動__にチェックし、[ゾーン名]に先ほどFreenomで取得したドメイン名を入力して作成ボタンを押下。
(XXXX.comを取得ドメインに置き換え)
oci_dns_20201123_04.png
これでDNSゾーンが作成されます。
[ネームサーバ]__にドメインを管理するOCIのDNSサーバ一覧が表示されます。

  • ns1.p68.dns.oraclecloud.net
  • ns2.p68.dns.oraclecloud.net
  • ns3.p68.dns.oraclecloud.net
  • ns4.p68.dns.oraclecloud.net

(後ほどFreenomのドメイン設定で使います)
またデフォルトで管理用のレコードも追加されています。
oci_dns_20201123_05.png
次にドメイン名とIPアドレスの括り付けをレコード追加する必要があります。
__[レコードの追加][A-IPv4アドレス]__を選択してレコードを追加します。
oci_dns_20201123_06.png

  • 名前
  • WEBサーバなので__「www」__とします。取得したドメインが「qiitatest.tk」の場合
    www.qiitatest.tkというFQDNでWEBサーバにアクセスすることになります。
  • ADDRESS
  • インスタンスの__パブリックIPアドレス__を入力して送信ボタンを押します。
    IPアドレスはインスタンスのコンソールから確認してください。
    TTL(Time To Live)の入力を求められるので任意の値を入力。
    TTLとはレコードをキャッシュに登録しておく時間のことです。3600と仮置きしておきます。
    oci_dns_20201123_07.png
    レコードが追加されます。ただし、これだけでは反映されていないので__[変更の公開]__を押下します。
    oci_dns_20201123_08.png

これでOCI側の準備は完了です。

レジストラにDNSゾーンを登録

__レジストラ__とはドメインを登録する権限を持った事業者のことです。今回利用したFreenomもレジストラの一つです。
レジストラは上位ドメインを管理する__レジストリ__と契約を交わしてドメイン登録を行っています。
インターネット上でドメイン接続を行えるよう、OCI上で作成したDNSゾーンをレジストラに登録する必要があります。

Freenomのメニューからで__[My Domains][Management Tools][Nameservers]__を選択。
oci_dns_20201123_09.png
oci_dns_20201123_10.png

__[Use custom namaservers]__にチェックした、OCIで作成したDNSゾーンを管理するDNSサーバを入力。
__[Change Nameservers]__ボタンを押下。
oci_dns_20201123_11.png

これでWEBサーバに接続するための設定は完了です!
しばらく時間が経ってから、「www.取得したドメイン名」でWEBサーバにアクセスして表示されればOKです。

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