ベテラン層の引退や生産人口の減少により、技術継承は今後ますます重要な課題となっていきます。
その対応事例として、AIを活用したマニュアル作成の取り組みを紹介します。
事例概要
本動画では、大阪ガスのエンジニアである宮原さんが、AIを活用して現場マニュアル作成を効率化し、社内AIコンテストで優勝するまでのプロセスが紹介されています。
私的な課題解決から得たAI活用の知見を業務に応用し、技術継承という組織課題の解決につなげた点が特徴です。
動画の要約とポイント
AI活用のきっかけは娘のダンス
宮原さんは、ダンスを習う長女の練習支援のため、先生の見本動画と娘の動画を比較できるアプリを生成AIで作成しました。この経験を通じてAIに親しみ、実用性を実感しました。
現場が抱える技術継承の課題
所属チームでは、ベテラン社員の退職が進み、技術継承が急務となっていました。一方で、膨大な作業マニュアルを作成する時間がなく、新人は口頭指導や実地経験に頼らざるを得ない状況でした。
AIと動画を活用したマニュアル作成の効率化
作業中の様子を動画で撮影し、同時に音声で解説を行い、そのデータをAIで文章化しました。動画から切り出した画像を組み合わせることで、従来は多大な時間を要していたマニュアル作成を約15分で完了させました。
社内コンテストでの評価
大阪ガスグループ内で開催されたAI活用事例コンテストに出場し、マニュアル作成時間を約9割削減した成果を発表しました。その結果、優勝を獲得しました。
AIで仕事と生活を豊かにする姿勢
優勝後は、業務効率化だけでなく、家族との時間を豊かにするためにもAIを活用していく意欲を語っています。
Geminiによる動画からのマニュアル作成支援
・動画をツールへドロップ
・カスタムGemを実行
・出力結果はPlaintext形式
・動詞を中心に作業内容を抽出
作業手順書のフォーマット仕様
・必要用語および関連用語をスラッシュ区切りで列挙
・手順書名
・マニュアル全体の概要および目的
・必要な工具および道具一覧
・設備および機器
・必要な装備
・動詞による作業内容一覧
マニュアル作成画面のイメージ
・右ペインで動画を再生
・動画下部にスナップショットをストックへ追加するボタンを配置
・ボタン押下により、スナップショットが下部に一覧表示
・動詞化した作業ボックスの横に画像を配置
改良すべき点
・マニュアルを渡すだけでなく、注意点は口頭でも伝える運用が必要
・受け取り手が口頭説明を録音し、メモ欄に記載できる仕組みがあると、実運用に適すると考えられます