AOMedia AV1が3月28日(現地時間)に正式公開されたので、試しにビルドしてみた際の備忘録です。
初Qiita、プログラミング&CMake(+その他諸々)の初心者が書いております。宜しくお願いします。
追記: 2019/01/19 Visual StudioでビルドするよりもGCCでビルドした方がバイナリを小さくできるようです >> GCC(MinGW)でAV1をビルドする
必要なもの
導入方法は各自お調べ頂けますと幸いです。
また、バージョンは参考でありビルド時に各ソフトの最新版が利用できる場合はそちらをご利用下さい。
- Visual Studio 2017 Community 15.7.4
- (他のエディションでも同様の手順でビルド出来ると思われます。)
- Git 2.18.0
- CMake 3.11.0-rc2
- Perl 5.26.1
- Python 3.6.5
- nasm 2.13.03
- (公式リポジトリではyasmも使用されていますが、今回はインストールの簡便なnasmを使用しています。)
- Doxygen 1.8.14
やる気
※作業ディレクトリはユーザーのデスクトップに「aom_build」というファイルを作りその中で一連の動作を行うものとします。(文中に登場するパスの"hogemoge"はご自身のユーザー名に置き換えて下さい。)
コマンドプロンプトでの作業
まずは公式リポジトリからソースコードをクローンします。
git clone https://aomedia.googlesource.com/aom
以下のCMakeコマンドを実行します。
cmake aom -G "Visual Studio 15 2017" -DAOM_TARGET_CPU=generic
追記(引用):64bit用のビルドファイルを生成するには
cmake aom -G "Visual Studio 15 2017 Win64" -DAOM_TARGET_CPU=generic
です。(引用元はこちら)
しばらくすると
------------- 長めなので省略 -------------
-- Configuring done
-- Generating done
-- Build files have been written to: C:\Users\hogemoge\Desktop\aom_build
中間ファイルが生成出来た事の旨が表示されるのでコマンドプロンプトでの作業は完了です。
Visual Studioでの作業
ファイルエクスプローラーから先程コマンドを実行したディレクトリにアクセスし、「AOM.sln」をクリックします。
VS起動後、ソリューションエクスプローラーの一覧から「ソリューション'AOM'」を右クリックした後に構成マネージャーをクリックし、アクティブソリューション構成のプルダウンをDebug
からRelease
に変更します。
(この際にビルドしたいソースにチェックを入れるのですが基本的に必要なものはデフォルトでチェック済みの為特に変更しない場合は閉じても問題ありません。)
再度 'AOM'
を右クリックし、ソリューションのビルドをクリックします。
完了まで暫く待ちます。
ビルドが完了するとReleaseフォルダにビルドされたバイナリが配置されます。
パスは 「%USERPROFILE%\Desktop\aom_build\Release
」です。
参考サイト
https://aomedia.googlesource.com/aom
http://ch.nicovideo.jp/ieno/blomaga/ar1440566