※2022年4月時点の情報に基づいています
はじめに
Workatoを始めてみたので、Recipeを自力で作るところまでの記録を残しておきます。
本稿では、Recipe作成が対象です。
Project作成からConnection作成までは、前回の記事をご覧ください。
作ってみるフロー
実際の業務とはかけ離れていますが、練習目的で以下のフローを自動化してみます。
1は手動で行い、2以降はWorkatoが自動的に行います。
- Salesforceにて、行動を新規作成する。 ←トリガー
- カスタム項目「Web会議」を「Zoom」にすると、Zoomのミーティング予定を作成する。
- Zoomの会議情報を1で作成した行動の「場所」に書き込む。
Recipeを作る
Recipeを作ってみます。
今回は、Salesforceのレコード作成をトリガとしたフローとするため、「Trigger from an app」を選択します。
Step1. Salesforceの活動が作成されたことをトリガとする
「Choose an app」にて、「Salesforce」を選びます。
トリガアクションを選びます。今回は、「New record(Real-time)」とします。
認証に使用するConnectionを選びます。前もって作成しておいたConnectionを選択します。
トリガの対象オブジェクトと、取得した項目を選択します。
今回は、オブジェクトは「行動」、取得項目は、「Web会議(カスタム項目)」、「開始日時」、「終了日時」、「件名」とします。
Salesforceのトリガは以上となります。
Step2. 条件分岐(Web会議がZoomかどうか)
Web会議がZoomだったら、Zoomの予約をしたいので、条件分岐を入れます。
「IF/ELSE condition」を選択します。
条件式を定義します。
Data fieldは「Web会議」、Conditionは「equals」、Valueは「Zoom」とします。
Data fieldを入力する際は、Recipe dataに表示されているように、Step1で取得した値を選ぶことができます。
Step3. Zoomのミーティングを予約する
Step1と同様に、アプリケーションとアクション、Connectionを選択したら、必要な設定事項を入力します。
TopicはSalesforce行動の件名、Start timeはSalesforce行動の開始日時(+9時間したもの)、Durationは、Salesforce行動の終了日時と開始日時の差(Zoomに指定する単位は分なので、60で割る)とします。
日付などの関数は以下のリンクを参照ください。
Step4. 活動の「場所」にZoomの会議情報を設定する
ここまでのStep3までと同様に設定します。
更新するレコードのキー(行動ID)は、Step1の行動ID(活動ID)とします。
Step5~7. 条件分岐Elseの場合
テスト
リリースする前にテストをすることができます。
各Stepで発生したデータの状況を確認することができます。
リリース
テストが完了したら、Start recipeを押してリリース完了です。
試してみます。
まず最初に、Salesforceにて行動を作成します。Web会議は「Zoom」とします。
しばらくすると、Zoomにミーティング予定が作成されていました。
さらに、Salesforceには、会議情報が設定されました。
さいごに
思った以上に簡単にRecipeを作成できました。
日本語対応がされていない点が少々残念ではありますが、それでも直感で操作できたので、差し引いても評価が高いと思います。