はじめに
こちらは、資格試験準備セミナー: ORACLE MASTER Silver DBA 2019 / Certification Exam Prep Seminar ORACLE MASTER Silver DBA (JP)に参加し、学んだことをまとめたものになります。
OracleDBアーキテクチャ、インスタンス管理
シングル構造のDBとインスタンス
・シングル構造のOracleDBサーバは、インスタンスとDBが1:1の関係、そして、インスタンスとDBファイルは、同一のサーバ上に配置される。
・1つのDBサーバに複数のDBファイルを配置することができ、それぞれのDBファイルに対応したインスタンスを起動することになる。
バックグラウンドプロセス
プロセス名 | 説明 |
---|---|
データベースライター(DBWn) | データベースバッファキャッシュ内の変更済みブロックをデータファイルに書き込む |
ログライター(LGWR) | RED0ログバッファのRED0データ(変更履歴情報)をRED0ログファイルに書き出す |
チェックポイント(CKPT) | DBWnに対して、データベースバッファキャッシュ内の変更済みブロックをデータファイルに書き込む指示を出す(チェックポイント)。併せて、制御ファイルにチェックポイント情報を書き込む |
システムモニター(PMON) | プロセスが異常終了した場合、そのプリセスが使用していた様々なデータやリソースの後処理(クリーンアップ)を実行する。アイドル時間を超えたセッションを検知し、強制終了などの対処を指示する |
管理モニター(MMON) | AWRスナップショットなど、性能分析で使用される様々な統計情報を定期収集する |
アーカイバ(ARCn) | ログスイッチの発生後、RED0ログファイルのRED0データをアーカイブファイルとしてコピーする |
リスナー登録プロセス(LREG) | インスタンスに関する情報をリスナーに登録する |
OracleDB立ち上がるまで
データ・ディレクショナリに関して
Oracleデータベースで最も重要な部分の1つであり、データベースに関する情報を提供する読取り専用の表の集合。データ・ディクショナリには次のものが含まれる。
- データベース内のすべてのスキーマ・オブジェクト(表、ビュー、索引、クラスタ、シノニム、順序、プロシージャ、ファンクション、パッケージ、トリガーなど)の定義
- スキーマ・オブジェクトに割り当てられている領域と、現在使用されている領域の容量
- 列のデフォルト値
- 整合性制約に関する情報
- Oracle Databaseユーザーの名前
- それぞれのユーザーに付与されている権限とロール
- 各種スキーマ・オブジェクトにアクセスまたは更新したユーザーなどの監査情報
ポイント
データ・ディレクショナリはsysの所有物である
トレースファイルに関して
- サーバー・プロセスによって書き込まれる
→エラーが起こった時だけに書き込まれるものじゃない、診断のようなもの - バックグラウンド・プロセスにとって書き込まれる
- トレースファイルの名称
→<SID>_ora_<process_id>.trc